[ad_1]
ドイツは新たにPzH2000で使用する射程延長弾=VULCANO弾提供に踏み切ったことが確認されており、GPS誘導タイプのVULCANO弾なら「最大70km先」の目標をウクライナ軍はPzH2000で攻撃できるようになる。
この攻撃範囲はHIMARSの最大射程80km+に次ぐ数値で、ウクライナ軍にとって新たな遠距離攻撃の手段になるだろう
ドイツのショルツ政権は「ウクライナ支援に消極的」といイメージを払拭するため支援リストの機密を解除、毎週リストの内容を更新してウクライナ支援の状況を公開(安全保障上の問題から非公開な部分も存在する)しているのだが、このリストに「VULCANO 155mm砲弾(以下VULCANO弾)」が登場して注目を集めている。
伊Leonardoと独Diehl Defenseが共同開発したVULCANO弾は榴弾砲は自走砲で使用する155mm砲弾の射程延長弾で、無誘導のBER(Ballistic Extended Range)弾とGPS誘導のGLR(Guided Long Range)弾が存在し、52口径155mm榴弾砲でGLR弾を使用すれば最大70km先の目標を正確(CEPは5m以下/SALHの場合は3m以下)に攻撃することが可能だ。
つまり最大40km(57kmという説もある)先の目標を攻撃可能なM777A2とエクスカリバー砲弾の組み合わせより、PzH2000とVULCANO-GLR弾の組み合わせの方が「目標をより遠距離で叩くことが出来る」という意味で、この攻撃範囲はHIMARSの最大射程80km+に次ぐ数値と言えるだろう。
VULCANO-GLR弾はイタリアやエストニアがウクライナに提供したFH-70でも使用することが可能(GPS誘導を機能させるための追加装置が必要)と言われているが、39口径155mm榴弾砲で使用すると最大射程は55kmまで減少するためPzH2000との組み合わせが最も効果的だ。
ただ公開されたリストには「VULCANO 155」としか書かれていないため無誘導のBER弾(PzH2000で使用した場合の最大射程は55km)である可能性も無くはないが、提供数が255発なので高価なVULCANO-GLR弾である可能性が高く、ウクライナ軍にとって新たな遠距離攻撃の手段になるだろう。
ウクライナ支援に消極的だと批判されるドイツ、詳細な支援リストを公開
バイデン大統領がウクライナ支援パッケージに署名、エクスカリバー砲弾を提供か
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
[ad_2]
Source link