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プーチン大統領を支持する人々は戦況に合うよう主張を自由自在に変化させてきたが、部分的な動員の発表を受けて露国営メディアは「ウクライナ人を過小評価していた」と認めた。
特別軍事作戦が失敗しため動員が必要になったとの認識を示した格好だが、特別軍事作戦の達成すべき目標に変更はない
ロシア人アナリストのアコポフ氏は一貫して特別軍事作戦の必要性を国民に訴え、戦いが当初予想と異なり長期化の様相を見せると「ウクライナとの戦いはロシアと西側との代理戦争だ」といち早く指摘してクレムリンを擁護していたが、21日の動員発表を受けて「我々はウクライナ人を過小評価していた」と認識を改めた。
プーチン大統領は21日の演説の中で「ウクライナとロシアの戦いは避けられない運命で、クリミアへの攻撃を防ぐためには先制的な軍事作戦が必要不可決だった」と語ったが、アコポフ氏は「ウクライナを攻撃する必要性はロシアの歴史そのものにあり、我々の歴史発祥の地であるキーウ、小ロシア、ノヴォロシアに住む同胞が反ロシアに作り変えられる状況を黙認していれば、我々は歴史的に生き残ることができなかっただろう。だからこそ手遅れになる前にウクライナを取り戻そうと決めたのだ」と主張。
さらに「我々はウクライナ人の結束力と西側基準を取り入れたウクライナ軍の構造的変化を過小評価し、特別軍事作戦に備えていた自軍の実力を過信していた」と述べ、特別軍事作戦が失敗しため動員が必要になったとの認識を示した格好だが、これらのミスはロシアの未来に不可欠で避けられない戦いを止める理由になはならないとも述べている。
アコポフ氏は「これらの間違いがあったとしても特別軍事作戦の達成すべき目標に変更はなく、30万人の予備役動員はロシアが今後取り組むべき計画の一部に過ぎず、間違いを修正するため努力に躊躇する時間はもう残されていない。これが成功するのか失敗するのかではなく、我々が偉大な文明国家として今後も生き乗りたいのであれば失敗は絶対に許されない」と主張しており、ウクライナをロシアの一部として再統合するという意思は全く揺らいでいない。
問題はロシアの偉大な歴史や自尊心を満たすために支払う代償を国民が容認できるかという点で、クレムリンもプロパガンダをばら撒く活動家も「真の愛国心」を強調しているが、動員発表後にフィンランドやジョージアなど国境に殺到するロシア人を見れば、少なくない国民が「ウクライナをロシアに再統合する必要性」を支持も理解もしておらず、これを何とかしかない限り「特別軍事作戦」は破綻してしまう。
侵攻直後の反戦デモは情報統制や批判への罰則強化で抑え込んだが、今回は戦争が国内に入ってくる=動員範囲が徴兵された兵士や一般市民にも及ぶ可能性があるという点が問題で、クレムリンは必死に「動員範囲は必要な専門技術を身につけているか戦闘経験のある予備役のみ」と説明しているものの「特別軍事作戦に参加するのは契約軍人だけ」という約束を破ってしまったため、真の愛国心を焚きつける何を仕掛けてくる可能性がある。
当然、動員発表が国内に混乱をもたらすことをプーチン大統領も予想していたはずなので、どのような対策を講じてくるのかに注目が集まる。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
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