ウクライナ戦への批判が続出、クレムリンと国民との関係は気まずくなるばかり

[ad_1]

ロシア軍がイジュームやリマンを立て続けに失ったことでクレムリンや特別軍事作戦を擁護してきた人々も不満や批判を隠さなくなり、クレムリンと国民との関係は気まずくなる一方だ。

確な情報が共有されず嘘が上から下に伝達されるロシア軍、ウクライナ軍と比較してある種の経験や装備が劣っている

ロシア軍はハルキウ州北東部での反撃を想定していなかったためバラクレヤ、クピャンスク、イジュームを一瞬で失いオスキル川西岸地域に後退、さらにオスキル川を渡河してきたウクライナ軍の阻止に失敗してしまいリマンを含むドネツク州北部の占領地まで失ってしまい、ロシア人もクレムリンや特別軍事作戦への不満や批判を隠さなくなってきた。

ウクライナ戦への批判が続出、クレムリンと国民との関係は気まずくなるばかり

出典:@JuliaDavisNews ロシア軍を批判するアンドレイ・グルリョフ議員

ロシア軍南部管区の副司令を務めたこともあるアンドレイ・グルリョフ議員は「何ヶ月も良いニースがなくリマンではロシア軍が降伏した。ウクライナで一体何が起こっているのか?」と番組司会者に質問されたが、軍事的には説明がつかないと前置きした上で「なぜリマンの防衛を強化しなかったのか分からない。どれだけ兵士が英雄的に戦っても軍事的能力には限界がある。我が軍に潜む問題は正確な情報が共有されず嘘が蔓延っている点で、このシステムは下から上ではなく上から下に進む」と主張。

つまり司令部が不都合な情報を共有せず「プロパガンダ的な嘘情報」を組織に流すため対応が後手に回るという意味だが、グルリョフ議員が「上から下への嘘が蔓延っている」と批判した直後、Skypeの通信が切断されているためグルリョフ議員の指摘も「不都合な情報」なのだろう。

露コメルサント紙のマキシム・ユーシン氏も出演した番組の中で「支配が確立されていない領土を解放名目で自国領に編入する行為は世界的にも聞いたことがない」と述べてクレムリンを公然と批判、さらに国防委員会の副委員長を務めるドミトリー・サブリン議員も「ウクライナ軍と比較してロシア軍はある種の経験や装備が劣っており、一度立ち止まって軍を再編成する必要がある」と主張、もはやクレムリンや特別軍事作戦を支持して擁護してきた人々でさえ不満や批判を隠さなくなってきた。

ウクライナ戦への批判が続出、クレムリンと国民との関係は気まずくなるばかり

出典:Kremlin.ru/CC BY 4.0

特に動員される兵士の質について「酔っ払い=アルコール依存症をウクライナに投入しても現状を打開する力にはならない」と多くの人々が指摘しているのが興味深く、詳細を国民に一切明かさず「特別軍事作戦は順調だ」と200日以上も主張してきた国防省を信用する者は国内でも稀な存在になりつつある。

プーチン大統領は占領下のウクライナ領(ドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソン)を連邦領に編入することで「国外で行われていた特別軍事作戦」を「ロシア領を守るための祖国防衛戦」に移行、国民の愛国心を焚きつけようとしたが動員への不満は高まるばかりで、対外的には「ロシア領への攻撃は戦いのエスカレーションを招く」とアピールすることでウクライナや西側諸国の勢いを削ごうとしたが、逆に「併合した地域を守る」と宣言した部分を次々とウクライナ軍に奪還されクレムリンと国民の関係は気まずくなる一方だ。

ウクライナ戦への批判が続出、クレムリンと国民との関係は気まずくなるばかり

出典:Google Map 南部戦線の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

因みに露国営メディアはヘルソンでの反撃についても「敵がドニエプル川沿いにDudchany方面への前進を試みたがロシア空軍に打ち負かされた」と報じて問題ないと嘯いているが、新たにMykhailivkaがウクライナ軍によって解放したことを示す視覚的な証拠が登場しており、ウクライナ軍はドニエプル川沿いにロシア軍を15km以上(視覚的に確認されている部分のみ)押し戻している。

ヘルソンで確認された異変、ロシア人もウクライナ軍の反撃を警告
ヘルソン州でもウクライナ軍が複数の拠点を解放、ドニエプル川沿いに南下か?
撤退するロシア軍を追いかけるウクライナ軍、クレミンナ郊外に到達か

 

※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由

[ad_2]

Source link