イランの大規模演習に反発するアゼルバイジャン、インド洋沿岸で演習をやれ

[ad_1]

イランは国境の鼻先で大規模演習を開始、これにアゼルバイジャン側は「なぜイランはアラス川で戦車の渡河を訓練を行うのか?インド洋沿岸やキーシュ島で演習をやれ」と鋭く反発している。

アルメニアとの国境策定にイランがなぜ干渉するのか?なぜ自転車でも渡れるアラス川で戦車の渡河訓練を行うのか?

ナゴルノ・カラバフ紛争の停戦協定にはアルメニアとナゴルノ・カラバフを結ぶ「ラチンを経由しない新ルートの建設と提供」が盛り込まれており、この新しい回廊には検問が設置されないためアルメニアとナゴルノ・カラバフ間の自由な往来が保障されているのだが、この停戦協定にはザンゲズール回廊の設置も盛り込まれている。

イランの大規模演習に反発するアゼルバイジャン、インド洋沿岸で演習をやれ

出典:Google Map 管理人作成(クリックで拡大可能)

ザンゲズール回廊とはアゼルバイジャン本領と飛び地のナヒチェヴァン自治共和国を結ぶ道路や鉄道のことを指しており、この回廊も検問が設置されないためアゼルバイジャンとトルコはナヒチェヴァン経由で自由に往来が可能になる上、国境に沿って回廊が設置されるとアルメニアとイランの交通が分断される=恐らく回廊の管理権限がアゼルバイジャンに与えられるため「ザンゲズール回廊の設置はアルメニア国境の変更だ」とイランは主張。

最高指導者ハメネイ師も「ザンゲズール回廊が設置されると非友好国のトルコとアゼルバイジャンに囲まれる」と難色を示したため、アルメニアは停戦協定で義務付けられた回廊設置を半ば放棄、停戦協定の履行を保証したロシアも何の措置も講じないため「自力でナヒチェヴァン自治共和国までの道を確保する」とアゼルバイジャンは公言していたが、両国は「領土の相互承認」が含まれる和平条約の締結に向けて動きだしたためザンゲズール回廊の設置が現実味を帯びてきた。

これに危機感を募らせるイランは国境沿いに機械化部隊を展開、さらに今月17日からアゼルバイジャン領から数メートルしか離れていないアラス川周辺で大規模な軍事演習を開始、しかもアゼルバイジャンとイランの国境として機能するアラス川で戦車による渡河訓練まで行っている。

アゼルバイジャン側は「我々とアルメニアはある時代の地図に基いて国境を策定しようと話し合っている。この問題に干渉する権利がイランにあるのか?軽装備の国境警備隊が行う演習ならまだ理解できるが、イランは重装備、大砲、ミサイルを持ち込んで演習を始めており、これは我々に対する力の誇示で容認できない。なぜ自転車でも渡れるアラス川で戦車の渡河訓練を行うのか?インド洋沿岸やキーシュ島で演習をやれ」と鋭く反発しており、両国の国境付近は緊張感が増してきた。

もし和平協定がザンゲズール回廊の設置に踏み込んでくるとイランは今以上に武力を誇示する可能性が高いが、武力行使にまで発展するかは謎だ。

イランがアゼルバイジャンとの国境で大規模な軍事演習、焦点はザンゲズール回廊

 

※アイキャッチ画像の出典:President.az/CC BY 4.0

[ad_2]

Source link