ウクライナ軍の反撃に具体的な進展は無く、ロシア軍は火力発電所の半数を破壊

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両軍は東部戦線と南部戦線で交戦を続けているもののウクライナ軍の反撃には具体的な進展が見られず、逆にロシア軍はウクライナの火力発電所の半数に損傷を与えており、冬場の電力需要を乗り切るには電力輸入が必要との指摘もある。

イラン製無人機の攻撃を何とかしないかぎりウクライナの電力事情は本当に危機的な問題へ発展するだろう

ウクライナ東部と南部の前線に大きな動きは観測されておらず、特に東部戦線は冬支度に備えた準備=より有利なポジションで冬を迎えるための高地争いが中心だという評価もあるが、FT紙が予想した「来週中(16日~22日)のウクライナ軍によるドニプロからヘルソンまでを奪還」も発生していない。

7月末以降に記録されたロシア軍兵士の戦死者数と戦線での動き
07月31日~08月06日 1,230人 HIMARSでヘルソン州のロシア軍を攻撃
08月07日~08月13日 1,500人 AGM-88HARMの投入、クリミアでの爆発
08月14日~08月20日 1,500人 クリミアでの爆発、ケチル市で初めて防空システムが作動
08月21日~08月27日 1,500人 HIMARSでヘルソン州のロシア軍を攻撃
08月28日~09月03日 2,550人 29日に南部司令部が反撃開始を宣言
09月04日~09月10日 3,200人 6日頃にハルキウ州で反撃を開始、バラクレヤとクピャンスクを解放
09月11日~09月17日 2,000人 イジューム解放、ハルキウ州のロシア軍がオスキル川西岸まで撤退
09月18日~09月24日 2,050人 オスキル川を渡河してリマン方面への反撃を開始
09月25日~10月01日 3,310人 オスキル川沿いやリマン周辺で拠点を解放
10月02日~10月08日 2,450人 リマン解放、ヘルソン州で反撃、ロシア軍が撤退を発表
10月09日~10月15日 2,620人 クリミア大橋爆発、ロシア軍による都市攻撃
10月16日~10月21日 2,050人 ロシア軍の攻撃で火力発電所の約半数が損傷

参謀本部が発表するロシア軍兵士の戦死者数も減少しているので「交戦規模が縮小している可能性」を示唆しているが、本当に関連情報が少ない週だったので前線で何が起きているのか謎だ。

因みにウクライナのエネルギー相は「今月10日に始まった攻撃で電力設備の30%~40%が損傷、少なくとも火力発電所の半分以上に大きな被害が生じており、今週(16日~22日)の攻撃だけで4000MWの発電能力を失った。損傷したインフラを復旧するには数ヶ月は掛かるため、冬場の電力需要を乗り切るには電力の輸入が必要になるかもしれない」と明かしている。

ウクライナ軍の反撃に具体的な進展は無く、ロシア軍は火力発電所の半数を破壊

出典:pixabay

ロシア軍のインフラ攻撃が現在のペースで継続された場合「11月中に全ての火力発電所を失う可能性」もあり、ウクライナから電気を奪おうとするロシア軍が電力輸入に関連した送電設備や変電所を見逃すはずがなく、イラン製無人機の攻撃を何とかしないかぎりウクライナの電力事情は本当に危機的な問題へ発展するだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:МВС України

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