ズムウォルト級を見捨てない米海軍、新たなアップグレードのアイデアを募集

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米海軍の調達部門である海軍海上システム司令部は17日、Zumwalt Enterprise Upgrade Solution(ZEUS)と呼ばれるズムウォルト級駆逐艦のアップグレードについてアイデアを産業界に募集すると発表した。

恐らくZEUSの目的はズムウォルト級とアーレイ・バーク級との共通性を高めて運用・保守コストを下げることが狙い

ズムウォルト級駆逐艦1番艦は2016年10月に就役したことになっているが、実際には議会が十分な戦闘能力の備わっていない艦の受け入れを禁じたため海軍の戦力としてカウントされていなかったという事情(米海軍にる運用自体は始まっている)があり、BEAが開発していた戦闘システムの設置が完了した2020年4月に海軍が正式な引き渡しを受け入れ、2021年12月までに初期運用能力(IOC)を宣言する予定だったにも関わらず、海上テストが遅れているため現時点でもズムウォルトはIOCの宣言に至っていない。

ズムウォルト級を見捨てない米海軍、新たなアップグレードのアイデアを募集

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Aleksandr Freutel

しかし米海軍は問題だらけのズムウォルト級駆逐艦を見捨ててはおらず、Zumwalt Enterprise Upgrade Solution(ZEUS)と呼ばれるアップグレードのアイデアを産業界に募集すると発表して注目を集めている。

ZEUSで検討されるアップグレードの要素について海軍海上システム司令部は戦闘システム・コンピューター、情報表示ディスプレイ、CEC、SEWIP、IFF、SQQ-89、Mk.41VLSを上げているが、必ずしもアップグレードの範囲がこれに限られるという保証はなく、現時点で搭載されていないMk.41VLSに言及する理由も明かされていない。

ズムウォルト級を見捨てない米海軍、新たなアップグレードのアイデアを募集

出典:U.S. Navy photo by Ensign Emily D’Italia

さらにZEUSが検討されるズムウォルト級駆逐艦について「同艦の主要任務は引き続き水上打撃戦でレーダー反射断面積の要件は維持されるが、搭載レーダーはAN/SPY-3からAN/SPY-6(v)3に換装される」と指摘しているので、アイデアを検討する産業界は「ズムウォルト級駆逐艦のステルス性能を損なわず、AN/SPY-6(v)3を搭載した前提でZEUSの中身を提案せよ」という意味だろう。

因みにズムウォルト級駆逐艦はZEUSは別に船首方向に2つ設置されているプレハブ小屋(AGS 155mm砲)を撤去、そこに極超音速ミサイルを収納するチューブを最大12基挿入する計画(最速で2025年にテストの準備が整うらしい)が進められている。

就役から約4年、ようやくズムウォルト級ミサイル駆逐艦に戦闘システムが届く
初期作戦能力獲得は2021年? 予定より約6年遅れてズムウォルト級ミサイル駆逐艦が完成

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S Navy photo by Seaman Darren Cordoviz

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