ウクライナへの戦車提供、英国に続きフランスもルクレール提供を検討か

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ラムシュタイン会議の開催が間近に迫る中で「フランスがルクレールのウクライナ提供を検討している」とPOLITICO紙が報じており、果たして西側製戦車のウクライナ提供問題はどこに着地するのだろうか?

果たしてフランスにドイツを説得できる秘策があるのかは謎だが、この問題は米国が動かないとどうにもならない気がする

西側製戦車の提供で批判の矢面に立たされているショルツ首相はバイデン大統領に「米国がエイブラムスを出すならドイツもレオパルト2を出す」と伝達したが、ホワイトハウスのジャンピエール報道官は「ウクライナにどのような支援を行い、どのような種類の装備を提供するかは各国が主権的に決定すべきだ」と述べ、まもなく発表される支援パッケージにもエイブラムスは含まれていない。

ウクライナへの戦車提供、英国に続きフランスもルクレール提供を検討か

出典:Photo by Spc. Joshua Bolding

これまでドイツはウクライナへの武器支援で常に米国と歩調(PzH2000、MLRS、IRIS-TSL、マルダー、パトリオット)を合わせ、ショルツ首相もダボス会議で「ウクライナへの武器提供は同盟国間で調整する必要性を確信している」と主張したが、ホワイトハウスが「米国の決定に依存するのではなくドイツ自身が主体的に決定すべきだ」と回答してきたため「レオパルト2を提供できない政治的レトリック」は完全に破綻、しかしフランスがルクレールのウクライナ提供を検討していると報じられている。

仏政府関係者はPOLITICO紙に対して「このテーマ(西側製戦車の提供問題)は複雑で結論に至っていない。しかし我々はそれを(ルクレール提供)検討している。日曜日に予定されてる仏独協議で何が起こるのか見てみよう」と明かしており、フランスが政治的に行き詰まったドイツに助け舟を出そうとしている格好だが、英国のチャレンジャー2提供にも首を縦に振らなかったショルツ首相が「ルクレール提供」で納得するかは微妙だ。

ウクライナへの戦車提供、英国に続きフランスもルクレール提供を検討か

出典:Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co. KG

ショルツ首相は西側製戦車のウクライナ提供で「ドイツ製戦車の提供数」が突出するのを何よりも嫌っており、英国とフランスがチャレンジャー2(227輌保有)とルクレール(222輌保有)を提供すると言っても量が限定的で、3,000輌以上も生産されたレオパルト2の提供や移転承認を認めればドイツ製戦車の提供数が突出するのは目に見えているため「米国がエイブラムスを出すなら」と主張している。

ドイツは発電に使用するロシア産天然ガスを徐々に他国産のものに切り替えているものの、どうしても2024年中頃までロシア産天然ガスに依存しなければならず、もし西側製戦車のウクライナ提供でドイツの役割が目立てばロシアの報復を招く可能性があり、さらに付け加えれば「戦いのエスカーレションを招く可能性がある戦車提供で主導的な役割を演じるほど政治的責任を引き受けられない」という側面もあるため、米国が主導しない西側製戦車の提供を避けたいというのが本音だろう。

果たしてフランスにドイツを説得できる秘策があるのかは謎だが、この問題は米国が動かないとどうにもならない気がする。

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※アイキャッチ画像の出典:Pierre-Yves Beaudouin/CC BY-SA 4.0

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