現地ジャーナリストが制作、価値の高いウクライナ侵攻のドキュメンタリー

[ad_1]

現地ジャーナリストがウクライナ侵攻の記録と、ゼレンスキー大統領、レズニコフ国防相、ザルジュニー総司令官、シルスキー陸軍司令官などの証言を得て制作したドキュメンタリー「РІК」が大きな注目を集めている。

ぜひ興味のある方は視聴してみることをお勧めするが、2時間近くあるので余裕がある時に再生ボタンを押すのがベターだ

ウクライナ人ジャーナリストのドミトロ・コマロフ氏が制作したドキュメンタリー「РІК=1年という意味」が公開され注目を集めており、ゼレンスキー大統領、レズニコフ国防相、ザルジュニー総司令官、シルスキー陸軍司令官、オレシチュク空軍司令官、ネイジパパ海軍司令官、ブダノフ情報総局長など主要人物へのインタビューは勿論、侵攻直後の状況やブチャ、イルピン、ゴストメルの虐殺、キーウ、ハルキウ、ヘルソンが解放された直後の映像など見どころしかない。

YouTube video
YouTube video

РІК(ウクライナ語バージョンとロシア語バージョンがある)はパート1とパート2に分かれており、YouTubeの自動翻訳にチェックを入れればほぼ内容を理解できるので、ぜひ興味のある方は視聴してみることをお勧めするが2時間近くあるので余裕がある時に再生ボタンを押すのがベターだ。

ただ「どうしても時間がないという方」のためにパート1の冒頭部分(侵攻当日の様子)だけ紹介すると、、、

ホストメリ空港はIl-76による後続部隊の輸送を阻止するため滑走路上に車を逆さにして配置し、滑走路自体に油を撒いていた

ウクライナ軍や諜報機関はロシア軍による侵攻があると確信し、ブダノフ情報総局長はゼレンスキー大統領に対して23日午後3時頃「明日の朝4時頃に全てが始まる」と報告、空軍は24日午前3時にウクライナ空域を完全に閉じるよう指示、ザルジュニー総司令官はシルスキー陸軍司令官に午前4時頃「全てが始まった」と告げ、ウクライナ時間の午前5時にプーチン大統領が特別軍事作戦の実施を発表、その直後にキーウやハルキウなどで爆発が発生した。

現地ジャーナリストが制作、価値の高いウクライナ侵攻のドキュメンタリー

出典:СВІТ НАВИВОРІТ ブダノフ情報総局長

当時のゼレンスキー大統領は家で家族と寝ていたところを叩き起こされ、子供に戦争が始まったを説明して直ぐに大統領府のオフィスに移動、プーチン大統領と電話での対話を試みたがロシア側は『まだ貴方と話す用意がプーチン大統領には出来ていない』と断られ、暗殺を危惧したスタッフに『もっと安全な場所に避難したほうがいい』と進言されたが、自身が去った後の結果を考慮(勇気といった類の話ではないと強調している)して大統領府に残ることにしたらしい。

ブダノフ情報総局長は「ロシア人の計画全体は空挺部隊と特殊部隊による素早い強襲で当時30機ものIl-76(ヘリによる強襲部隊がホストメリ空港を確保するのを空中で待機していたという意味)飛んでおり、これがBプランのない唯一の計画で遅くとも3日後までにロシア国旗をキーウに掲げることになっていた。もしIl-76が(確保した空港に)着陸していたらキーウを占領されていたかもしれない」と証言している。

現地ジャーナリストが制作、価値の高いウクライナ侵攻のドキュメンタリー

出典:СВІТ НАВИВОРІТ シルスキー陸軍司令官

シルスキー陸軍司令官は「急速に状況は進展し、ロシア人はヘリで特殊部隊をホストメリ空港を強襲したが大きな損失を被りながら空港を支配するようになった」と証言、しかしブダノフ情報総局長は「空港の状況は我が軍の砲兵部隊の管理下にあった」と言及、レズニコフ国防相も「ホストメリ空港はIl-76による後続部隊の輸送を阻止するため滑走路上に車を逆さにして配置し、滑走路自体に油を撒いていたため着陸するのは不可能だった」と述べているのが興味深い。

つまり強襲直後にロシア軍は空中に待機させていたIl-76を滑り込ませて後続部隊を送り込むはずだったのに、空港の滑走路が障害物や油だらけで直ぐに使用することができず、駆けつけてきたウクライナ軍との交戦が激しくなって後続部隊の突入が現実的ではなくなり、キーウを素早く制圧する計画は出だしで躓いたという意味だ。

現地ジャーナリストが制作、価値の高いウクライナ侵攻のドキュメンタリー

出典:СВІТ НАВИВОРІТ レズニコフ国防相

因みにシルスキー陸軍司令官は「敵は同時に地上からも入ってきて、ロシア軍部隊は100~200輌の車列で移動していた。ロシア人は(戦闘が起こると予想していなかったので)本当に車列を維持したまま進んできた。彼らは何事もなくキーウに入れると信じていた」と、ブダノフ情報総局長も「ロシア軍の地上部隊は本当に戦闘が起こると思っていなかったので補給用のトラックすら持っていなかった。だから戦車は立ち往生してしまい弾薬や食料の補給もなかった。これは全て真実だ」と述べている。

他にもオレシチュク空軍司令官がIRIS-TSLのランチャーを見せてくれたり、ハルキウ州での反撃作戦はヘルソン州で計画されていた反撃作戦の延長線上でシルスキー陸軍司令官が立案(ロシア軍が南に戦力を動かし始めたことに着目)したものだったり、この反撃での成果が西側諸国からの追加支援を獲得するのに重要だったり、ドローン攻撃で破壊したロシア軍の装甲車輌から地元住民が装備品を盗み出しているのをウクライナ軍兵士が爆笑していたり、兎に角内容が非常に濃い。

現地ジャーナリストが制作、価値の高いウクライナ侵攻のドキュメンタリー

出典:СВІТ НАВИВОРІТ 地元住民がロシア軍の装甲車輌から地元住民が装備品を盗み出す様子

勿論、戦争の影の部分も取り上げているので貴重な時間を割いてでも見る価値は十分にあると思う。

続々とウクライナ入りする支援国、エストニア国防相とサウジ外相がキーウ訪問
プーチン大統領は米国主導の新世界に反対、元大統領はロシア抜きなら世界の半分を道連れ

 

※アイキャッチ画像の出典:СВІТ НАВИВОРІТ

[ad_2]

Source link