バフムートにゼレンスキー大統領が決定を下す、今後も防衛して保持する

[ad_1]

バフムート市内では制圧を目論む露ワグナーとの戦いが激しさを増しているが、ゼレンスキー大統領は最高司令部会議を開催して「今後もバフムートを防衛して保持する」という立場を支持した。

ゼレンスキー大統領はバフムートの防衛は可能で「まだ代償を支払うだけの価値がある」と考えている

バフムートがもつ戦略的価値や戦況について西側諸国とウクライナでは見解が異なり、西側諸国の国防当局者は再三「同地を失っても戦局的に大きな変化はなく、ロシアが仕掛ける消耗戦に付き合えば準備中の反攻作戦に影響が出るので撤退すべきだ」と主張、NATOのストルテンベルグ事務総長も「我々が目撃しているのはロシアがより多くの戦力を戦場に投入し、欠けている質を量で補おうとしている様子だ。今後数日以内にバフムートが陥落する可能性を排除できない」と述べている。

バフムートにゼレンスキー大統領が決定を下す、今後も防衛して保持する

出典:NATO

この様な西側諸国の見解にウクライナ軍のチェレバティ報道官は「戦場で何が起きているのか理解できていないのだろう。彼らは開戦時にキーウが数時間で陥落すると予測していた」と、シルスキー陸軍司令官も「バフムート保持の重要性は高まるばかりだ」と、ポドリャク顧問も「バフムートで戦い続ける理由は『ロシアにとって最も有能な人材を消耗が激しい戦場に拘束することで攻勢を中断させること』と『我々の資源を春の反攻のため集中させるため』で現在の戦いは完全に有効だ」と反論。

ゼレンスキー大統領も増援を送って防衛を強化するよう軍に指示、今のところバフムートを包囲する試みの阻止=兵站ルートの維持に成功しているが、露ワグナーは包囲ではなく直接的な市内制圧に力を入れており、14日までに市内の工場地区(アルテモフスキー金属工場)の大半を制圧したと発表した。

バフムートにゼレンスキー大統領が決定を下す、今後も防衛して保持する

出典:GoogleMap バフムート市内の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

さらにMiG-17モニュメント付近から行政庁舎周辺に通じるメインストーリー(korsunskogo.st)に露ワグナーが到達しているのを視覚的に確認、未確認ながら「敵がkorsunskogo.stを超え始めている」という報告もあるが、バフムト川沿いに市中心部を目指すワグナー部隊も行政庁舎周辺まで約800mの地点まで迫っており、どれだけ贔屓目に見ても「ウクライナ軍が押されている=市内支配地域の維持もしくは敵の押し戻しが上手く行っていない」と言うしかない。

しかしゼレンスキー大統領はザルジニー総司令官やブダノフ情報総局長などが出席する最高司令部会議を14日に開催、出席者と共にバフムート地区における防衛作戦の経過を検討した結果「会議の全参加者は『今後もバフムートを防衛して保持する』という立場を支持した」と発表、つまり「バフムートの防衛は可能で、まだ代償を支払うだけの価値がある」という意味だ。

バフムートにゼレンスキー大統領が決定を下す、今後も防衛して保持する

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

因みにザルジニー総司令官も会議後に「バフムート方面の作戦は敵を拘束するという最も重要な戦略的意義を持っている、この戦いは前線全体の防衛力を高める重要な要素だ」と述べている。

追記:黒海の国際空域で米空軍のMQ-9と露空軍のSu-27が衝突してMQ-9が黒海に墜落した。ロシア国防省は「クリミア近くを飛行していたMQ-9が急激な操作を行ったことで高度を失い、制御不能な状態で海に落ちた=衝突は発生していない」と発表、米国側は衝突に関する映像の機密を解除して公開することを検討している。

バフムートにゼレンスキー大統領が決定を下す、今後も防衛して保持する

出典:Serhii Gaidai

追記:ウクライナ政府はガイダイ氏をルハンシク州知事の地位から解任(日本的に言えば交代)、カザフスタン駐ウクライナ大使に任命すると可能性があると報じられている。ガイダイ氏はセベロドネツク・リシチャンシクの戦い、ハルキウ州での反攻、リマン奪還、クレミンナの戦いなどで積極的に情報を提供してくれた人物で、昨年は大変お世話になりました。

バフムート市街戦、露ワグナーが工場地区の大部分をウクライナ軍から奪う
ウクライナ軍がバフムートに踏みとどまる理由、2ヶ月以内に反攻開始か
バフムートを巡る戦い、ウクライナ軍は新たな予備戦力の投入を決断
ウクライナ軍司令官がNATOに反論、バフムートの重要性は増している
NATO事務総長、数日以内にバフムートが陥落する可能性を排除できない

 

※アイキャッチ画像の出典:Головнокомандувач ЗС України

[ad_2]

Source link