心を病みながら海に潜り捜し続けた「妻」。震災から12年後、取材をきっかけに明らかになった衝撃の事実

By | June 10, 2023
心を病みながら海に潜り捜し続けた「妻」。震災から12年後、取材をきっかけに明らかになった衝撃の事実 1


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心を病みながら海に潜り捜し続けた「妻」。震災から12年後、取材をきっかけに明らかになった衝撃の事実 2

 妻の面影を求め、岩手県陸前高田市の海岸を訪れた男性=4月

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 地震発生時刻に合わせ、リュックに花を差し込んで海岸に向かう男性(左端)=2023年3月11日午後、岩手県陸前高田市

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 岩手県陸前高田市

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 男性のダイビング器材

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 妻の面影を求め、岩手県陸前高田市の海岸を訪れた男性=4月

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 妻の面影を求め、岩手県陸前高田市の海岸を訪れた男性=4月

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 高田松原の海岸に男性が投げ入れた花=2023年3月11日午後、岩手県陸前高田市(男性提供)

 ▽2度目のプロポーズ

 震災12年目に当たる3月11日、私は津波で壊滅した陸前高田市の景勝地・高田松原の海岸で、取材に応じてくれる人を捜していた。ふと目に入ったのが、リュックに花を差して海に向かう男性だ。地震発生時刻の午後2時46分、黙とうした後に声をかけていた。
 「妻とは2011年3月8日に結婚しました。その後、陸前高田の実家に荷物を取りに帰ったきり、今も見つかっていないんです」。波間に花束を投げ入れた男性はそう語った。海岸は2人でデートした思い出の場所だという。2度目のプロポーズのつもりで「いつか生まれ変わったら、また一緒になろう」と海に語りかけた。

 彼女は、趣味で参加したサイクリング大会のスタッフだった。知人の紹介をきっかけに約1年の交際を経て、2011年3月上旬、男性はドライブデートの車内で「一緒に住もうか」と勇気を出してプロポーズした。指輪は用意していなかったが、明るく天然で、気が強い彼女は笑顔で「仕方ない。一緒になってあげるよ」と返事をくれた。
 数日も置かず、2人は婚姻届を記入。男性は年度末の仕事に忙殺されており、提出は「頼む」と軽い気持ちで彼女に任せた。3月8日、彼女は同居を始めるため陸前高田の実家へ一時帰宅した。住んでいた地域の市役所へ婚姻届を出してから向かったとばかり思っていたという。

 ▽借金して海へ

 3日後の3月11日に震災が発生し、男性は内陸の勤め先で被災した。はいつくばらなければ動けないほどの揺れで、彼女とも連絡が取れず安否が分からない。「考えるより動け」と、1週間後には陸前高田まで車を走らせた。直感的に津波に流されたと考え、がれきの街を横目に海へ。だがとても浜辺を探せる状況ではなく、余震も相次いだため内陸に引き返せざるを得なかった。
 「一刻も早く、一刻も」。休日のたびに往復数時間の道のりを陸前高田に通って捜したが、一人では限界がある。何とか手掛かりを見つけたいと思ってがれき撤去のボランティアに加わり、20回近く活動に参加した。



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