英国防省が、ウクライナに侵攻するロシアの黒海艦隊がウクライナの攻勢に対抗するため、防御態勢を強化していることを分析したと報告しました。防衛ミサイル艦や潜水艦などの戦力を、司令部があるクリミア半島のセバストポリから、ロシア南部のノボロシースクなど東方向に移動させているとのことです。
ウクライナは、無人機やミサイルによる攻撃などを駆使し、黒海の北西部で主導権を握ってきました。英国防省は、ロシア黒海艦隊がウクライナへクルーズミサイル攻撃を行っており、今後も黒海の東部からの攻撃を継続する可能性があると指摘しています。
ウクライナは、ロシアの兵力供給の拠点であるクリミア半島への攻撃を拡大する構えです。ウクライナメディアによれば、今月13日にはロシアのミサイル艦を水上ドローンで攻撃したほか、11日には哨戒艦を攻撃したとの報告があります。
この情勢に対し、ロシアは黒海艦隊の戦力を移動させることで、ウクライナの攻撃に対抗する意思を示しています。黒海艦隊の戦力配置の変更は、戦略的な判断に基づいたものであり、ロシアの防御能力の強化につながるでしょう。
ウクライナとロシアの対立は続いており、黒海沿岸では緊張が高まっています。今後の情勢の動向に注目が集まります。