元アイドルの中村美香県議「当選無効」取り消し請求棄却に「残念」 居住実態を証明する証拠提出と主張

4月9日に行われた埼玉県議選で当選無効となった中村美香県議(36歳)は、同県選挙管理委員会に対して取り消し請求を行いました。しかし、東京高裁の判決により、中村氏の請求は棄却されました。

アイドル出身の県議の当選無効

中村美香氏は、双子の妹である中村梨香氏(36歳)と共に、姉妹で「フリー素材アイドル」として活躍していました。彼女たちは埼玉県議選に共に立候補し、姉の中村氏は当選を果たしました。これにより、日本維新の会は初めて埼玉県議会での議席を獲得しました。しかし、公職選挙法によれば、「県内同一市町村で3カ月以上の居住実態」が必要とされますが、中村氏はこの条件を満たしていなかったため、県選管によって当選無効が決定されました。

居住実態の証明への取り組み

中村氏の訴状によると、彼女は10月2日に都内から同県三郷市の父親宅に転居したと主張しています。もし父親宅での居住も含めれば、草加市への転居までに居住条件を満たしていたことになります。中村氏は、判決後に旧ツイッターに投稿し、「居住実態を証明するGPS等の証拠書類を新たに提出し、高裁で判断を仰いでおりましたが、主張は認められず残念です」と述べました。

さらに、実家がある埼玉県三郷市に4カ月以上住んでいたことを主張し、「その後草加市に移り住みました。しかし、三郷市の実家での居住が認められていないため、育った埼玉県に報いたい気持ちでいっぱいですが、お騒がせしてばかりで心苦しいです」と、地元への愛を強調しました。

上告の可能性

中村氏は最高裁に上告することができますが、判決が確定するまでには県議の地位を維持することになります。彼女は「本判決に対する最高裁判所への上告申し立てに関しては、代理人弁護士とも相談したうえで、検討してまいります」と述べました。

(よろず~ニュース・杉田康人)

ソースリンク: 日本ニュース24時間