世界遺産・知床に痩せこけたクマ 原因はエサ不足 一方人里には体重320kgの巨体現る 一体何が?【北海道発】

知床の痩せこけたクマ

日本ニュース24時間――知床で撮影された写真に写るガリガリに痩せこけたクマに注目です。知床は世界遺産としてその美しい自然が知られていますが、なぜこんなに痩せてしまったのでしょうか。

世界遺産・知床に“痩せこけたクマ”

写真を撮影した写真家は、こんなことを話しています。

「あんなに痩せているクマは初めて見ました。サケの遡上がなかったためなのか、弱い個体だったのか。餌の競争に負けて取れなかったのか、病気なのか詳しい状況は分かりませんが、餌を探すような様子が気の毒に見えました」(写真家 齋藤一馬さん)

痩せこけているクマの原因について、クマの生態に詳しい専門家に話を聞いてみました。

「餌が少ないんです。夏から秋にかけてドングリがないし、サケやマスが上がらない川もあります。餌を食べることができないクマが、人里で出没する原因になっているんですね」(北海道大学大学院獣医学研究科 坪田敏男教授)

一方 人里には“巨大なクマ”

一方、北海道石狩市では体長180cm・体重320kgの巨大なクマが箱わなにかかり、その後駆除されました。餌不足の中、強い個体で山の木の実などを優先的に食べることができたという見方や、人里で農作物などを食べたためという可能性も指摘されています。

餌を求めてクマが人里に出没する現象は、いつまで続くのでしょうか。

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