参政党マイク納め、芝公園で衝突と混乱:緊迫の選挙戦最終日

参院選最終日、東京・芝公園で行われた参政党の「マイク納め」会場は、怒号飛び交う大混乱に見舞われた。一部からはヤクザまがいの声も上がり、アンチ勢力による妨害活動が現場の緊迫感を高めた。警察官が必死に収拾を図る中、会場は一触即発のモッシュ状態と化した。

参政党マイク納め、アンチ勢力による会場の混乱と警備の様子参政党マイク納め、アンチ勢力による会場の混乱と警備の様子

支持者の集結と不穏な空気

参院選最終日の7月19日午後6時前、東京タワー隣接の芝公園には、参政党「マイク納め」に集まったオレンジ色のTシャツ姿の支持者が続々と訪れた。特設ステージ前は数百人以上でごった返し、芝生には子連れ家族もおり、野外フェスのような雰囲気。しかし、随所で翻る日の丸がその独自性を示していた。

会場から約200メートル離れた場所には、早くも不穏な集団がいた。プラカードを掲げ抗議活動を行う「アンチ」勢力だ。「〈カルト〉〈差別に抗う〉〈ヘイト政治家いらない〉」といった文言を携え、当初は十数人が静かに立っていたが、イベント開始直前には様相が一変。ステージ近くの通路に、過激な言動の集団が集結し始めたのである。

現場の緊迫:アンチの激化と警察の介入

「〈アホカス差別野郎〉〈レイシストに利用されるな〉〈ヘイト集団〉〈参政党ナチス〉〈嘘つき〉」――彼らのプラカードには、挑発的な言葉が並ぶ。参政党警備員と警視庁私服警官が「通路で危険」と移動を求めても、アンチらは一歩も引かず、「警官なら手帳見せろ」「法的根拠は?」と激しく反論した。警備員は「何かあってからでは遅い」と警察官に協力を懇願する状況。

いつの間にかアンチは200〜300人規模に膨れ上がり、事態は収拾不能に。警察側は制服警官を増員し、私服警官も腕章を付けて交通整理を開始した。だが、アンチらは構わず行き来し、押し合いへし合いが頻発。「押すなよ」「てめー、なにヘラヘラ笑ってんだよ!」といったおどろおどろしい怒号が飛び交い、極めて緊迫した状況が続いた。

参院選最終日、参政党「マイク納め」会場は、支持者とアンチ勢力の激しい対立の場となり、会場全体を混乱が包んだ。警察の懸命な対応により暴動は回避されたものの、政治活動における言論の自由と公共の安全確保の難しさを改めて浮き彫りにする出来事となった。このような緊迫した状況は、今後の日本の政治動向に一石を投じる可能性がある。

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