次長課長・河本準一が仕事復帰を報告、パニック障害と鬱病「最初の異変」を詳細に告白

お笑いコンビ、次長課長の河本準一氏(50)が自身のYouTubeチャンネル「河本じゅんちゃんねる」を更新し、パニック障害とうつ病からの仕事復帰を正式に報告しました。休養期間を経て、体調や精神状態に現れた「最初の異変」について、その詳細を包み隠さず語り、多くの人々に共感と学びを与えています。

「無事に復帰」を報告、温かい歓迎の声

河本氏は、お笑いコンビはんにゃの金田哲氏、お笑い芸人たけだバーベキュー氏と共に焚火を囲む屋外でのトーク形式で、元気な姿を見せながら「無事に復帰することができました」と冒頭で報告しました。これに対し、金田氏とたけだ氏からは「おかえりなさいませ」と温かい歓迎の言葉が送られ、河本氏も「ただいま」と笑顔で応じました。今回の復帰報告は、彼の回復を待ち望んでいたファンにとって大きな喜びとなりました。

身体と精神に現れた「最初の異変」とは

河本氏は、自身の体調や精神状態に異変が起き始めた時期を振り返り、その具体的な症状を詳細に説明しました。彼はまず、「恐怖がすごい出てくるのよ。自分がなんか、“この先どうなってしまうんやろう”とか、そんなことを考える(ようになった)」と、これまでの人生にはなかった漠然とした不安感や恐怖感が先行するようになったと語りました。さらに、「明日起きれなかったらどうしよう」「もう寝たら一生このままか…」といった思考が頭を支配し始めたといいます。

身体的な異変としては、「かゆみ」や「熱もないのに冷や汗」が出るといった症状が現れました。そして最も顕著だったのが「呼吸が浅い」という感覚でした。「なんか吸っても(空気が肺に)入ってへん」と感じ、これが昨年8月頃から徐々に始まり、鼻呼吸が困難になり、最終的には眠れない日々が続いたと明かしました。年末年始に芸人仲間と旅行に出かけた際には症状を忘れられたものの、仕事に戻ると再び冷や汗や呼吸の浅さが再発し、「なんかこれ、おかしいぞ」と感じるようになったそうです。

仕事復帰を報告した次長課長・河本準一氏(2022年撮影)仕事復帰を報告した次長課長・河本準一氏(2022年撮影)

生放送中の緊急事態と診断

異変が続く中、事態はさらに深刻化しました。河本氏はABEMAの生放送中に呼吸の限界を迎えたと語っています。「何回やっても吸えない」状態に陥り、パニック状態のために息を吐くこともできず、生放送中にスタジオを飛び出して倒れてしまったといいます。その場に救急車が駆けつけ、病院に緊急搬送されました。

病院での検査では、外傷や内臓に異常は見られず、最終的に精神科の医師が診察に訪れました。そこで「この症状はパニック状態からうつになった状態です」と告げられた際、河本氏は「こんなに明るいのに。ちっちゃいころから“明るい”って通信簿に書かれてたくらいなのに」と、その診断に大きなショックを受けたことを明かしました。

休養発表から復帰への道のり

河本氏は今年2月、体調不良を理由に当面の休養を発表していました。その後、6月1日には自身のX(旧Twitter)を更新し、パニック障害とうつ病を併発していたことを公表。その際、「まだ完全体ではありませんが、ところが少しずつ体の調子が戻って来ましたのでゆっくりゆっくり1歩ずつ前を向いて進んで行ければと思います」と、回復への前向きな姿勢を示していました。

そして、今回のYouTubeでの報告に先立つ6月28日には、ラジオの生放送に出演したことをXで報告。「復帰1発目の生放送出れました」と伝え、仕事への第一歩を踏み出したことを示していました。

河本氏が自身の経験を詳細に語ることで、同じような症状に悩む人々への理解を深め、精神疾患に対する社会的な認識を高める一助となることが期待されます。彼の今後の活動と、回復に向けた道のりが多くの人々にとって希望となるでしょう。


参考文献:

  • 次長課長・河本準一公式YouTubeチャンネル「河本じゅんちゃんねる」
  • 次長課長・河本準一公式Xアカウント(旧Twitter)
  • 日刊スポーツ