今年10月に90歳を迎える大女優、浜木綿子が「週刊文春」の独占インタビューに応じ、その波乱に満ちた半生と家族への深い思いを語った。宝塚歌劇団のトップスターから女優へと転身し、二代目市川猿翁（三代目市川猿之助、23年死去）との離婚後、長男・香川照之（市川中車）を女手一つで育て上げた彼女の知られざるエピソードは、多くの人々の心を打つだろう。
宝塚から女優へ、そして母としての挑戦
浜木綿子は、宝塚歌劇団の娘役トップスターとして一時代を築いた後、舞台、ドラマ、映画と活躍の場を広げ、日本を代表する女優の一人として不動の地位を確立してきた。しかし、その輝かしいキャリアの裏には、母としての一大決意と困難な道のりがあった。二代目市川猿翁と離婚後、彼女は香川照之を一人で育て上げることを選び、仕事と子育てを両立させる壮絶な日々を送った。今回のインタビューでは、その当時の心境や、いかにして息子を立派に育て上げたかという秘話が明かされている。
40年ぶりの再会、元夫・市川猿翁からの感謝
2012年5月、香川照之の歌舞伎界入りという運命的な出来事をきっかけに、浜木綿子は40数年ぶりに元夫である二代目市川猿翁と再会した。インタビューの中で彼女は、その劇的な瞬間を詳細に語っている。稽古場で椅子に腰かける猿翁さんの姿に時の流れを感じつつ、「浜木綿子でございます。お久しぶりでございます」と自然に声をかけたという。それに対する猿翁さんの第一声は「若いね」。そして、「照之を、こんなに立派に育ててくれてありがとう。大変だったでしょ」という感謝の言葉だった。浜木綿子は「大変でした」と正直に答えたと振り返る。この再会は、長年の歳月を経て、互いの人生を認め合う感動的な瞬間であったことがうかがえる。彼女がこの時、なぜ「浜木綿子」という芸名を名乗ったのか、その理由も語られている。
浜木綿子が週刊文春のインタビューに応じる姿。女優としての経験と母親としての人生を語る。
息子・香川照之、孫・市川團子との深まる絆
「週刊文春」のロングインタビューでは、浜木綿子が自身の半生を振り返りながら、元夫との再会だけでなく、息子・香川照之との知られざる秘話、そして今、人気急上昇中の歌舞伎役者である孫・市川團子（21）との温かい交流についても深く語っている。母として、祖母として、そして一人の女優として、様々な経験を経てきた浜木綿子の言葉からは、家族への愛情と絆の強さが伝わってくる。
結びに
女優・浜木綿子さんの90年の人生、特に香川照之さんを女手一つで育て上げた苦労と愛情、そして二代目市川猿翁さんとの劇的な再会は、多くの読者に感動と共感を呼ぶでしょう。本インタビューの全容は、現在配信中の「週刊文春 電子版」および発売中の「週刊文春」に「【ロングインタビュー前編】浜木綿子が語る『香川照之、團子、猿翁』」として掲載されており、さらに9月10日配信の電子版および9月11日発売の「週刊文春」では後編が予定されています。この機会に、稀代の女優が語る真実の物語に触れてみてはいかがでしょうか。
参考文献：
週刊文春 2025年9月11日号
