フジテレビの人気バラエティ番組『酒のツマミになる話』が、年内をもって放送終了となることが正式に発表され、世間に衝撃が走っています。番組を巡っては、突如の放送内容変更やMCを務めるお笑いコンビ・千鳥の降板申し出が報じられ、その動向に注目が集まっていました。今回の事態は、日本のテレビ業界における最近の動向と無関係ではないと見られており、その背景と今後の展望について詳細に掘り下げます。
「酒のツマミになる話」突然の打ち切り報道とその背景
『酒のツマミになる話』は、10月24日の放送内容が突如変更されたことで、その打ち切りが取り沙汰され始めました。当初は「ハロウィンスペシャル」として、千鳥・大悟氏ら出演者がコスプレ姿でトークを繰り広げる予定でしたが、放送直前に公式サイトで《放送内容を変更してお送りします》と告知され、番組冒頭でもテロップで差し替えが伝えられました。
この内容変更の最大の要因と報じられたのが、大悟氏がかつて同番組のMCを務めていたダウンタウン・松本人志氏(62)のコスプレで出演していたことでした。金髪のカツラに白いTシャツという松本氏の定番スタイルを再現した大悟氏の姿が、フジテレビ幹部の間で問題視されたとされています。大悟氏は前年のハロウィンスペシャルでも同様のコスプレを披露しており、当時「松本さんも“どんどんわしのことはイジれ”って言うてるから」とコメントしていましたが、今年は中居正広氏(53)を巡る一連の問題や、フジテレビが現在取り組んでいる「再生・改革」の状況を鑑み、差し替えが判断されたと見られています。
千鳥の大悟とノブ、『酒のツマミになる話』での共演
フジテレビが正式発表、千鳥の降板申し出
これらの報道を受けて、10月31日午後、『酒のツマミになる話』の公式サイトにて、ついに番組終了が正式に発表されました。フジテレビは、10月24日放送予定だった内容の差し替えについて、社内における連携不足を認め、視聴者や千鳥をはじめとする出演者への謝罪の言葉を綴りました。
公式発表では、放送後、千鳥の二人が降板を申し出たこと、そして社内で協議した結果、年内をもって番組を終了する運びとなったことが明らかにされています。フジテレビは、番組を楽しみにしていた視聴者や関係者に対し、心からのお詫びを表明しつつ、千鳥の二人への感謝の意を表し、最終回まで番組を視聴してほしいと締めくくりました。
民放キー局関係者によると、最後の収録は10月28日に行われ、11月分と12月初頭放送分を収録したといいます。これにより、『酒のツマミになる話』は12月頭に最終回を迎える見込みです。
千鳥からの「緊急メッセージ」の内容
番組終了の公式発表に先立ち、最後の収録では今後の放送分だけでなく、追加で流す「緊急メッセージ」も収録されたと報じられています。これは、番組終了報道が先行し、様々な憶測が飛び交う中で、千鳥の大悟氏とノブ氏が自らの口で視聴者へ説明したいという強い意向があったためと見られています。この「緊急メッセージ」は、10月31日の放送でオンエアされる予定とされています。
「緊急メッセージ」の内容は、番組が終了すること、そしてコンビで話し合った末に「終了する」という決断に至ったことの報告が中心となると推測されています。関係者によると、このメッセージは誰かの責任を追及するものではなく、松本人志氏が立ち上げた「お酒を飲んで楽しくトークを繰り広げる」という番組の趣旨を最後までいつも通りに気軽に見てほしい、という前向きな内容になるようです。また、メッセージの最後にはフジテレビへの感謝とも受け取れるような言葉も含まれていると言われており、その具体的な内容に注目が集まっています。
結論
『酒のツマミになる話』の突然の終了は、日本のテレビ業界におけるデリケートな状況を浮き彫りにしました。特に、MCを務める千鳥の降板申し出という形で幕を閉じることになった点も、異例の事態と言えるでしょう。最終回に向けて、千鳥が視聴者にどのようなメッセージを届けるのか、そしてこの一件が今後のバラエティ番組制作にどのような影響を与えるのか、その動向が引き続き注目されます。
参考文献




