愛子さま、秋の園遊会で際立つ「人気ぶり」と心温まる交流

天皇皇后両陛下が主催される「秋の園遊会」が10月28日、東京・元赤坂の赤坂御苑にて開催されました。今回で4回目のご参加となる両陛下の長女、愛子さまは、園遊会でもその「人気ぶり」が随所にうかがえ、招待者の方々と丁寧かつ謙虚に懇談されるお姿が多くの注目を集めました。

愛子さまが秋の園遊会で招待者と懇談する様子。穏やかな笑顔で接する愛子さま。愛子さまが秋の園遊会で招待者と懇談する様子。穏やかな笑顔で接する愛子さま。

愛子さま、落ち着いたご様子で招待者と交流

皇室担当記者によると、4回目の園遊会参加となる愛子さまは、終始落ち着いたご様子で、穏やかな笑顔で一人ひとりの招待者と丁寧に向き合ってお話しされていたといいます。2024年4月の春の園遊会がデビューとなった際には、いとこの佳子さまがアイコンタクトなどで愛子さまをサポートされる姿が見られましたが、今回はより自信に満ちたご様子でした。

この日は、愛子さまと佳子さまがおそろいの赤系の装いで「双子コーデ」と話題に。お二人の赤の衣装が近づくと、そのエリアの招待者には一層活気が生まれました。特に愛子さまは、3歩進むごとにすぐに招待者に囲まれ、懇談を繰り返されたため、なかなか先に進めないほど。「(愛子さまが)止まってしまっている」と宮内庁職員が苦笑する場面も見られ、その「人気ぶり」が際立っていました。

心を込めた「初体験」の告白:聞こえない方との会話

愛子さまの謙虚で丁寧なご懇談の様子は、招待者のコメントからも明らかになりました。全日本ろうあ連盟元理事長の石野富志三郎さんは、愛子さまとの会話について、「愛子さまは私に対し、『聞こえない方と、実はお話ししたのは初めてなんです』と仰って下さいました」と明かしています。手話がお上手な秋篠宮妃紀子さまや佳子さまのそばにいるからかもしれませんが、ご自身から率直に「実は…」と打ち明けられるそのお姿は、非常に素敵なものでした。

能登半島地震被災者への深い心配り

愛子さまは成年の記者会見で「災害ボランティア」に興味があることを明かされており、能登の被災地にも心を寄せられています。能登半島地震で被災された「沈金」の重要無形文化財保持者(人間国宝)である山岸一男さんは、愛子さまとの会話を次のように語りました。「地震の後のことを心配されておりまして、どういう暮らしをしているのか、住まいはどうかということ、それから子供たちがどうしてるのかということを気にかけていらっしゃいました。」山岸さん自身も、高齢者や小さな子供を抱える家族が分散せざるを得ない状況に心を痛めており、愛子さまの深い心配りに感謝しているようでした。

武豊騎手との微笑ましい交流

日本中央競馬会騎手の武豊さんも、愛子さまとの心温まるエピソードを共有したいと、園遊会後の囲み取材を終えて一度は会場を後にしたものの、踵を返して記者たちの前に戻ってきました。武さんがどうしても伝えたかったのは、「『ドラマの“ザ・ロイヤルファミリー”を見てます』とお話をいただいて嬉しかったです」という愛子さまからの言葉でした。

まとめ

今年の秋の園遊会は、愛子さまの気品ある佇まい、招待者一人ひとりへの丁寧な対応、そして能登半島地震の被災者に対する深い心配りなど、心温まるエピソードに満ち溢れていました。ご自身の「初体験」を率直に打ち明ける謙虚さや、人気にもかかわらず落ち着いて交流されるお姿は、多くの人々に感銘を与え、愛子さまが国民の心に着実に寄り添い、その存在感を増されていることを示しています。

参考文献