NHK総合で12月13日に放送される特集ドラマ『火星の女王』に、国際色豊かな豪華キャスト陣が決定しました。台湾で活躍するサンディ・チャン、ナイジェリア出身のデイェミ・オカンラウォン、そして日本のUA、鈴木亮平、松岡茉優の出演が発表され、さらに劇中の語りを人気声優の高橋李依が担当することも明らかになりました。壮大なスケールで描かれるSFドラマの全貌が、徐々にベールを脱ぎ始めています。
壮大なSFドラマ『火星の女王』の全貌
本作は、『ゲームの王国』や『地図と拳』などで知られる作家・小川哲氏の原作を、映画『きみの色』やNHKドラマ『17才の帝国』を手がけた吉田玲子氏が脚本化するSFドラマです。人類が火星に移住して100年後の世界を舞台に、10万人もの人々が暮らす火星に突如として現れた未知の「物体」が、新たな時代の幕開けを告げる物語が描かれます。
生まれながらに視覚障害を持つ音楽好きの22歳、主人公リリ-E1102役には国際オーディションで抜擢されたスリ・リンが、国際機関ISDAの日本支局に務める若手職員・白石アオト役には菅田将暉がそれぞれ演じます。さらに共演には、シム・ウンギョン、岸井ゆきの、菅原小春、宮沢氷魚、松尾スズキ、滝藤賢一、宮沢りえ、吉岡秀隆といった実力派俳優陣が名を連ねており、物語に深みと奥行きを与えます。
国際色豊かな主要キャストとその役割
新たに発表されたキャスト陣は、火星の複雑な社会構造を象徴する重要な役どころを担います。
サンディ・チャン(台湾)
地球外惑星への移住を推進し、宇宙進出した国家や民族間の利害対立を調整する国際機関ISDAの最高責任者、ファン・ユートンを演じます。インドのISDA本部で長期にわたる独裁体制を敷く人物として、火星社会の方向性を左右する存在です。
デイェミ・オカンラウォン(ナイジェリア)
火星に本社を置き、資源開発や通信業を営む民間企業「ホエール社」の創業者兼CEO、ルーク・マディソンを演じます。地球の都合で火星を利用しようとするISDAのやり方に反発し、度々対立する姿勢を見せます。
UA
火星開拓初期に作られた互助組織「コクーン」の創設者のひとり、エマを演じます。孤児のための養護施設や診療所、学校などの整備に尽力し、歌が上手なことから、孤児たちからは母のように慕われていましたが、22年前に病没したという背景を持つキャラクターです。
松岡茉優
火星最大の民間人居住地であるコロニー0の下町で「PUB TOKIO」を営むデイル-E0302を演じます。彼女はコロニー内コミュニティラジオの人気DJでもあり、住民たちの生活に密着した存在として描かれます。
鈴木亮平
コロニー0内の街頭CMで引っ張りだこの人気俳優であり、デイルと組んで放送しているラジオ番組も大人気のミドリ-E0106に扮します。火星のエンターテインメント界を牽引する存在として、物語に華を添えます。
NHK特集ドラマ『火星の女王』の主要登場人物たち。近未来的な衣装をまとった豪華キャストのビジュアル。
物語を彩る「語り」と最新AI技術
物語の語りを担当するのは、声優の高橋李依です。高橋は、劇中に登場する小型AI端末「モビィ」の日本語音声も担当します。モビィは通信、通訳、データ処理、スケジュール管理などを行う個人用小型AI端末で、多言語が飛び交う火星コロニーでは、ほとんどの人がイヤホン型のモビィを使用しています。火星でモビィの開発・運営を行っているのはホエール社であり、こめかみに埋め込むタイプの最新型も登場する予定です。
主題歌「記憶と引力」が描く世界観
本作の主題歌は「君島大空 坂東祐大 yuma yamaguchi feat. ディスク・マイナーズ」による「記憶と引力」に決定しました。ディスク・マイナーズは原作にも登場するオリジナル音楽グループで、地球で活躍するバンドですが、火星でも絶大な人気を誇り、ラジオ番組でも頻繁に放送されています。歌唱はシンガーソングライターの君島大空が担当し、ドラマの壮大な世界観を音楽で表現します。
『火星の女王』は、その豪華なキャストと緻密な世界観で、視聴者を魅了すること間違いなしの作品です。12月13日の放送をどうぞお見逃しなく。
参考文献:
- リアルサウンド編集部 (2023年11月1日). 『火星の女王』にサンディ・チャン、UA、鈴木亮平、松岡茉優が出演 高橋李依が語り担当. Yahoo!ニュース.
https://news.yahoo.co.jp/articles/95936f2f2cdf47ef5a7e7596d1e364bdcf78d2f0




