ポンコツらいす炎上騒動、活動休止後の夫の「恨み節」投稿が再燃か

年の差夫婦YouTuberとして人気を博す「ポンコツらいす」が、TikTokでの不適切な動画投稿により活動休止を発表したばかりだが、夫こうせい(27)の新たな投稿がSNS上で物議を醸し、再び炎上の火種となっている。連れ子への言及が問題視された初期の騒動に加え、今回の「恨み節」とも取れる発言が、彼らの今後の活動にさらなる影を落としている。

13歳差YouTuber「ポンコツらいす」を巡る炎上と活動休止の経緯

妻まりこ(40)と夫こうせい(27)の13歳差夫婦YouTuber「ポンコツらいす」は、年の差カップルの日常を発信する動画でYouTubeチャンネル登録者数30万人を超える人気を誇っていた。しかし、10月27日にTikTokに投稿された動画が問題視されたことで状況は一変した。

この動画では、まりこがこうせいに「結婚するとき、連れ子、邪魔じゃなかった?」と質問。これに対し、こうせいは「邪魔とは思わなかったけど、邪魔だったかもね」「いるいないとでは身軽さが違うやん」と返答した。彼は「子供たちがいたからこそまた違う笑いが生まれた」と前向きなコメントも付け加えたが、これらの会話が連れ子のヒカちゃんの目の前で交わされていたことから、「子供が可哀想」との批判がX(旧Twitter)などで殺到した。この事態を受け、夫妻は11月3日にYouTubeチャンネルを更新し、活動休止を発表。まりこは「一番最初に謝る相手は子供たち」と述べ、こうせいも子供たちへの接し方や動画表現の見直しを表明し、事態の収束を図る姿勢を見せていた。

炎上騒動で活動休止を発表したYouTuber夫婦「ポンコツらいす」炎上騒動で活動休止を発表したYouTuber夫婦「ポンコツらいす」

夫・こうせいの「恨み節」投稿がさらなる波紋を呼ぶ

夫妻の反省の弁で一件落着かに見えた矢先、こうせいが5日までに更新した自身のインスタグラムのストーリーズでの投稿が新たな物議を醸した。彼は《いろいろ終わりました。報告するかは考えます。取りあえずみんな大丈夫です》と切り出し、《この世の理不尽さに人生で一番憤りを感じています》とコメントした。

さらにこうせいは、《けどまだ牙は折れてません。こんな所で終わらないし絶対に負けられない。生き方を貫く》と強い決意を表明。未成年が出演する一部動画の削除を順次進める方針を示し、《これまでヒカとコウセイのコントを楽しく見てくれていた方がたくさんいたことも知っています》《法律は破れないです。あと8年我慢します》と締めくくった。この一連の投稿はXでも拡散され、《この旦那余計な一言言うね。8年我慢します。って今言う必要ある?》《流石に炎上商法狙ってる感じがしますね》《「この世の理不尽さに憤り」とか「絶対負けられない」とか、どこまで被害者ぶるんだ》といった批判の声が相次いでいる。

児童相談所の調査と夫婦の今後の対応

事態が展開する中、5日昼すぎには夫妻のYouTubeチャンネルが更新され、11月4日夜に家族で児童相談所の調査を受けたことが報告された。虐待の事実確認や質疑応答が行われ、子供たちも専門の心理士と個別に面談したという。

夫妻は現行の法律や児童保護に関する実態について説明を受け、動画の削除や配信活動について夫婦で判断するよう促された。こうせいは「基本的にはですね、ショート動画で子供は映らないようにしようかなと思います」と語り、「ほのぼのした感じの動画はたまに出るかなって感じですね」と今後の動画制作の方針を示した。まりこも、家庭内で不適切な実態はなかったとしながらも、子供たちが将来傷つく可能性に言及し、「日頃からものすごいコミュニケーションを取ってたりとかするので、ちょっとした小さな変化を見逃さないように、今後もこれまで通り、たくさんコミュニケーションを取ってやっていこうと思ってます」と、子供たちへのきめ細やかな配慮を続ける姿勢を示した。

「ポンコツらいす」を辞めるという話も出た中で、こうせいは「僕ね、ぶっちゃけ全然辞めていいと思ってます。こういう社会の理不尽みたいなのも感じてるし、ムカつくんだけど、辞めていいと思ってます」と述べ、家族の幸せが最優先であることから、家族から求められれば活動を辞める意向も示した。今回の動画では、動画制作や子供たちとの関わり方を見直す意向を改めて示した形だが、こうせいの「恨み節」とも取れる発言が炎上の沈静化を妨げている側面もある。

専門家が指摘する「恨み節」投稿の背景と今後の課題

あるWEBメディア記者は、こうせいのインスタグラムのストーリーズ投稿が、児童相談所の調査結果を報告する動画の一般公開前に行われたことを指摘。事情を知らない人々からすれば、こうせいの投稿が単なるアンチへの反発に見えてしまうのは致し方ないとの見方を示した。児童相談所の調査では特段の問題はなかったとされているが、動画内ではこうせいが「8割くらい応援のメッセージがきてる」「適当に勝手に復活します」とアンチを煽るかのような発言も見られたという。

記者は、夫妻にとって今回の炎上は不本意だったかもしれないが、こうせいの「社会の理不尽」を原因とするような考え方は理解されにくいと分析。虐待などの実態がなかったとしても、視聴者に誤解を与えるような表現があったのは事実であり、YouTubeは視聴者がいてこそ成り立つコンテンツであるため、まずは自身の不適切な言動を省みることが求められていると強調した。

「ポンコツらいす」のYouTubeチャンネルの説明欄には《フィクションとしてご覧ください》という注意書きがあるものの、一連の騒動と夫こうせいの一連の言動は、YouTubeにおける表現の自由と責任、そして家族のあり方について改めて問いを投げかけている。彼らが今後、誰もが安心して楽しめるコンテンツを発信し、読者に真に価値のある情報を提供できるかが注目される。