「DOWNTOWN+」松本人志出演「ナイトスクープ」配信開始と「笑ってはいけない」復活の行方

インターネット配信サービス「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」が、お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(62)が局長を務めた『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)の配信を開始し、お笑いファンの間で大きな話題を呼んでいます。公式X(旧Twitter)では、新たなコンテンツとして『探偵!ナイトスクープ(松本人志局長ver)』の「VISUALBUM Vol.バナナ『親切』」がセルフコメンタリー付きで追加されたことが発表され、視聴者からは歓喜の声が寄せられています。この動きは、松本さんの活動休止期間を経て、彼の過去の功績が再び注目されるきっかけとなるだけでなく、日本のお笑い界におけるダウンタウンの影響力の大きさを改めて示すものと言えるでしょう。

「DOWNTOWN+」での「探偵!ナイトスクープ」配信開始

「DOWNTOWN+」は11月10日までに、公式Xを通じて新たな配信コンテンツの詳細を更新しました。具体的には、「月曜日にはアーカイブ作品として『探偵!ナイトスクープ(松本人志局長ver)VISUALBUM Vol.バナナ「親切」』が、水曜日と金曜日にはオリジナル作品として『漫才インターナショナル』と『7:3トーク ノスタル10分』がそれぞれ更新される」と告知されています。特に、松本人志局長時代の『ナイトスクープ』が配信されることに対しては、X上で多くのファンが喜びの声を上げています。「ナイトスクープの松本さん登場回は見たけど、他を見ていないからアーカイブは嬉しい」「松ちゃんには局長に戻ってほしい」といった意見が飛び交い、松本さんの局長復帰を望む声も少なくありません。この配信は、松本さんが長年築き上げてきた人気と影響力を再認識させる機会となっています。

「笑ってはいけない」シリーズ復活の可能性

「DOWNTOWN+」ではすでに『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)のトークパートも配信されており、一部では年末恒例だった『絶対に笑ってはいけないシリーズ』の復活が報じられています。今年9月24日配信の『現代ビジネス』では、「ダウンダウンチャンネル(仮)」(後の「DOWNTOWN+」)と日本テレビが協力し、『笑ってはいけない』シリーズの復活を計画していると報じられました。具体的には、「まず『ダウンタウンチャンネル(仮)』で2時間程度のベスト版を配信し、年末に8時間以上の長尺バージョンを地上波で放送する」という計画が伝えられています。これに対し、同年9月29日に行われた日本テレビの定例会見では、岡部智洋取締役が「現段階でお伝えできることはない」とコメントしており、正式な発表はまだありませんが、国民的番組の復活への期待は高まるばかりです。

ダウンタウンとテレビ局との関係性

「NHK紅白歌合戦」が大晦日の歌の祭典であるならば、『笑ってはいけない』シリーズはまさに「笑いの祭典」として国民的な年末特番となっていました。1989年から続くレギュラー番組『ガキ使』を持つ日本テレビとダウンタウンの関係は深く、今回の「DOWNTOWN+」へのコンテンツ提供もその密接な関係性を物語っています。同様に、ABCテレビもダウンタウンとの関係が非常に強い放送局です。松本さんは『探偵!ナイトスクープ』の局長として長く出演したほか、『M-1グランプリ』では長年にわたり審査員を務めました。また、相方の浜田雅功さんがMCを務める『芸能人格付けチェック』もABCテレビ制作であり、年始の特番では毎年驚異的な高視聴率を記録する人気番組です。このように、ダウンタウンと距離の近い日本テレビとABCテレビのコンテンツが優先的に配信されるのは自然な流れと言えるでしょう。

松本人志が「探偵!ナイトスクープ」の局長として出演していた頃の姿松本人志が「探偵!ナイトスクープ」の局長として出演していた頃の姿

「ダウンタウンDX」異例の最終回

一方で、ダウンタウンと距離が遠くなってしまったテレビ局として挙げられるのが、日本テレビ系列の読売テレビです。32年間にわたって続いた長寿番組『ダウンタウンDX』が、改編期でもない今年6月26日に異例の形で最終回を迎えました。最終回は「32年間ありがとうSP」と題されたものの、松本さんだけでなく浜田さんすら出演せず、二人の映像や画像も一切使用されなかったという驚きの構成でした。過去のコンビのエピソードもイラストでの再現に留まり、長年の視聴者からは疑問や困惑の声が殺到する事態となりました。通常であれば、長寿番組の最終回は過去のVTRを豊富に活用し、ゆかりの深い大御所俳優との絡みなどを放送することで話題を呼ぶはずですが、その期待を裏切る結果となったのです。この「ダウンタウンDX」の幕引きは、彼らのキャリアにおける一つの節目として、多くの人々に記憶されることでしょう。

「DOWNTOWN+」での過去の人気番組配信や、「笑ってはいけない」シリーズ復活の噂は、松本人志さんの今後の動向に注目が集まる中、ファンにとって大きな希望となっています。一方で、『ダウンタウンDX』の異例の最終回は、テレビ局と芸能人の関係性の複雑さを浮き彫りにしました。これらの動きは、日本のテレビ業界におけるダウンタウンの存在感の大きさと、彼らが常にエンターテイメント界の話題の中心であることを示しています。今後、松本さんの活動再開や「DOWNTOWN+」のさらなる展開、そして「笑ってはいけない」シリーズの真の復活に、引き続き熱い視線が注がれることでしょう。


参考文献:

  • PINZUBANEWS (ピンズバNEWS): 松本人志“最新ビジュ”に驚き反応も「進化もするが老いもする」
  • Yahoo!ニュース: ダウンタウン・松本人志局長『探偵!ナイトスクープ』配信開始に「ガキ使も日テレに続きABCも!!」歓喜! 「ずいぶん老けたね…」の声も…『笑ってはいけない』復活にも影響か
  • 現代ビジネス: 日本テレビが本気で「ダウンタウンチャンネル(仮)」と組んで、あの「絶対に笑ってはいけない」シリーズを「年末に復活」させようとしていることが発覚!その全貌とは…?