しっかり寝たつもりなのに、朝起きると体がだるい――。
この背景には夜間低血糖が関係している(関連記事:医師に聞いた「朝ダル」の原因“夜間低血糖”対処法) 。そこで筆者が実際に、血糖値測定器を10日間装着、食事や運動により血糖値がどのように変化したかを“体験レポート”する。
筆者が装着したリブレ2の写真や血糖値の推移はこちら
■血糖値は高くても低くても問題
血糖値とは血液中のブドウ糖(グルコース)濃度のこと。食品に含まれる炭水化物はグルコースに分解されたのち、小腸で吸収され、血液に取り込まれてエネルギー源として利用される。
糖尿病は、インスリンという血糖値を下げるホルモンが不足したり、うまく働かなくなったりすることで、血糖値が異常に高くなる病気だ。進行すると失明や腎不全、下肢の壊疽(えそ)など重大な結果をもたらすおそれがある。
一方で、血糖値は高いことが問題なだけではなく、低血糖にも注意が必要だ。日中の眠気やだるさなど、日常生活に支障をきたすことがあるのだ。
筆者の最近の健康診断での空腹時血糖値は、92mg/dL。身長170cm、体重69kg、2年前に野菜を中心にした食生活にして、10kgの減量に成功。
趣味はテニスで、運動習慣はある。大きな病気をしたことはないが、ここ数年、飲み会の席で強い眠気に襲われ、その場で寝てしまうことが何度かあり、低血糖の影響ではないかと疑っていた。
■早速、血糖値測定をスタート
【10月5日夕方:血糖値の測定を開始】
筆者が使用したのは、アボット社のグルコースモニタリングシステム「リブレ2」だ。
従来、血糖値の測定は指先に針を刺して血液を採取する必要があったが、リブレ2は腕に、丸形の平らな白いセンサーを付けるだけで持続的に血糖値を測定できる。その結果は、スマートフォンのアプリで逐次確認することが可能だ(※外部配信先では写真を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。






