2025年11月10日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、初の海外公式訪問を前に、皇室の慣例に従い東京・八王子市にある「武蔵陵墓地」を訪問されました。これは、今月17日から6日間の日程で予定されているラオス訪問に先立つ重要な儀式であり、愛子さまにとって初めての海外公式訪問となります。ラオスでは小児病院や不発弾被害について発信する施設を視察される予定です。
ラオス初公式訪問を前に武蔵陵墓地へ
愛子さまは、昭和天皇が眠る「武蔵野陵」と香淳皇后が眠る「武蔵野東陵」を参拝されました。初の海外公式訪問という重要な節目を前に、皇室の伝統に則り、ご両親の祖父母にあたる両陛下に訪問のご報告をされた形です。このラオス訪問は、愛子さまが国際舞台でご公務に臨まれる第一歩として注目されています。
伝統を受け継ぐケープドレスの装い
この日、愛子さまがお召しになっていたのは淡いグレーのロングドレスでした。黒の帽子と扇子を手にされたそのお姿は、2024年3月に初めてお一人で「神武天皇陵」を参拝された際と同様、ケープドレスを着用されていました。女性皇族が参拝の際にロングドレスを着用するのはドレスコードとされており、特に陵墓参拝では暗い色味のグレーが選ばれることが多いようです。
ドレスの首元はシャープな印象のスタンドカラーで、きちんとした雰囲気を演出しています。並んだ二つの大きなボタンは、ネックレスをつけなくても首元に存在感を与え、マントのような優雅なケープがフォーマルな場にふさわしいエレガントな印象を加えています。
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
美智子さまから愛子さまへ受け継がれる国際親善の精神
ケープタイプのドレスは、上皇后美智子さまがよくお召しになるスタイルとして知られています。例えば、2024年4月に明治神宮を参拝された際にも、美智子さまは白いケープのドレスをお召しになっていました。愛子さまが美智子さまが好むデザインを「受け継いだ」形とも言えるでしょう。美智子さまは、これまで多くの国々を訪問され、国際親善にご尽力されてきました。そのファッションだけでなく、国際交流に対する深い思いもまた、愛子さまへと確かに受け継がれていくことでしょう。初の海外公式訪問を控える愛子さまのご活躍が期待されます。
参考文献
- Yahoo!ニュース. 愛子さま、初の海外公式訪問へ武蔵陵墓地を参拝 ケープドレスに込められた美智子さまの思い. 2025年11月12日. https://news.yahoo.co.jp/articles/cffb0e3c0f2b610dc59831050fcf78a6873ab26e





