兵庫県「芦屋」に世間が抱くイメージは、「富豪が住み、豪邸が並ぶ関西屈指の住宅街」というものではないでしょうか。特に、「東洋一の住宅街」を目指して開発された六麓荘(ろくろくそう)は、桁違いのお金持ちが住んでいる超高級住宅街として知られています。
しかし今、芦屋の様相が変わってきているといいます。入れ替わるお金持ちたち、そしてチャイナタウン化――いったい何が起きているのでしょうか。
本稿は、『誰も知らない「芦屋」の真実』より一部抜粋・編集のうえ、お届けします。
■中国人富裕層が増えてきている
生活レベルも最高級な六麓荘だが、実のところ、ここ数年のうちに六麓荘で増えてきたのは、海外の富裕層である。
町内会の協定では、「自宅に使用せよ」というルールは設けられていない。別荘や投資目的での購入は、今のところ問題にされていないのだ。
「数年前の冬のことです。外国人のご一行が私の会社に突然入ってきました。彼らは4人組の中国人で、日本語は話せません。なので、コンサルタント兼通訳の中国人の方と一緒にアポなし訪問をしてきたのです。
すると通訳が、『この人たち、お金持ち。六麓荘でスゴイ家、欲しい』と言う。
最初は半信半疑でしたが、4人のうちの1人が芦屋市内で実際に豪邸を所有しているとのこと。マリーナ付きの3億円の邸宅に、その40代の王さん(仮名)は住んでいたんです。王さんがこの芦屋の物件をいたく気に入ったので、友達を連れて4人で弊社を訪れた、ということでした。彼らは冷やかしではなく、本気で豪邸が欲しい……通訳が必死にそう説明します。
『この4人がゼンブ買ったらスゴイ額だヨ』
真っ先に欲しがっている人の予算を聞くと、なんと7億円! 私は急遽アテンドして、六麓荘にある日本家屋の豪邸を紹介しましたよ」(芦屋市の不動産業者)
中国でいくら土地やマンションを購入しても、所有権はなく、所詮は国家の財産。その点、日本の法律では外国人でも土地が所有できる。
住んでも良し、投資しても良しとなれば、中国人が爆買いしても何ら不思議ではない。中国人富裕層がすでに購入し始めているのは、投資目的ではなく、来日した際の別荘として使うためだという。






