2014年、61歳の時に宮城県から東京に夫妻揃って移住し、現在は「家賃ゼロ・住み込み」の大手銀行寮管理人を務めている樫山泰男さん(73)。それまで東京移住など考えたこともなかったが、東日本大震災後、さまざまな社会状況の変化によって「電撃移住」を果たした。樫山さんの人生を通じ、東京への移住という生き方を改めて考えたい。
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【樫山泰男さん一家】
樫山泰男さん(73、大手銀行寮管理人)
妻(66、夫妻で管理人業務)
長男(40代、鍼灸師)
次男(30代、会社員)
長女(30代、派遣社員、子どもが1人)
三男(30代、会社員、子どもが2人)
東京都東部の大ターミナル駅である北千住駅から徒歩で数分行くと、某大手銀行の千住支店が見えてくる。実は同支店には、行員のための独身寮が併設されているのだ。寮には独身者約150人が住み、かなり大きな規模。樫山さんはこの銀行の寮で、23年6月から管理人を務め、千住の寮は2カ所目だ。
樫山さんの部屋には大きな24時間監視モニターが設置されており、入口付近に設置された監視カメラ画像をリアルタイムで確認できる。入寮者、業者、郵便物・宅配物の対応や寮内の清掃などが主な業務である。近くには商店街やスーパーもあり、自身の生活を考えても極めて便利な場所だ。
■東京に移住後、11年間管理人の仕事
樫山さんはこの銀行の寮では住み込み管理人を約1年半やっているが、管理人業務は14年に東京に移住後ずっと、計11年ほど務めている。
「銀行の別寮で半年ほど管理人をやっていましたが、廃止になって今の千住支店の寮に移りました。上京後には今の銀行と同系列の国際投信寮でも管理人業務に携わり、今の寮はたまたま管理会社が同じでスムーズに仕事に就けたのです」
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