物価高時代のZ世代:「高見え」で叶える憧れの財閥令嬢スタイル

現在、多くの日本人が物価高に苦しんでおり、特に若い世代はその影響を強く受けています。最近では、大学生の間で「コンビニのおにぎりが100円を超え、気軽に買えなくなった」という声も聞かれるようになりました。こうした経済的な厳しさの中で、手の届きにくい高級品への憧れは一層高まっています。Z世代の若者たちが、憧れの「お金持ちの娘」や「気品あるお嬢様」といったイメージをどのように自身のコーディネートに取り入れようとしているのか、その背景と実態について解説します。

モデル : 橘 詩乃モデル : 橘 詩乃

韓国ドラマとインフルエンサーの影響

近年、韓国ドラマ『涙の女王』や『ペントハウス』といった、いわゆる「財閥もの」と呼ばれる作品が大ヒットし、裕福な生活を送る登場人物たちが注目を集めています。これに加え、実家が裕福であることを公言するインフルエンサー、例えばKYOKA(@_ky0.o)やはんなみいな(@hannahmina_twins)などの登場も影響し、「お金持ちの娘」や「気品あるお嬢様風」の女性像に憧れるZ世代が増加しています。

SNSで広がる「金持ち界隈」

TikTok上では、自身が裕福であることを強調し、ライフスタイルやファッションに高級感があることをアピールするために、「#金持ち界隈」というハッシュタグを使用したり、「社長令嬢の1日」といったVlog形式の投稿を通じて発信するインフルエンサーが多く見られます。こうしたコンテンツは、Z世代の間に憧れのイメージをさらに拡散させています。

現実と理想のギャップを埋める「高見え」戦略

しかし、このような女性像に憧れを抱いたとしても、ごく普通のZ世代女子が、実際に裕福な生活をすぐに手に入れることは現実的ではありません。そこで、せめて外見だけでもお金持ちっぽく演出しようと、服装や小物などで工夫を凝らすZ世代女子が増えています。

彼女たちは本来、高級感を出すためにハイブランド品を利用したいと考えていますが、価格面から手が届きにくいのが現状です。そのため、ハイブランドのようなデザインや雰囲気を取り入れた、いわゆる「ウルトラファストファッション」を利用するようになりました。中でもSHEIN(シーイン)やGRL(グレイル)といったプチプラ通販サイトは、そのデザイン性の高さと手頃な価格帯から、多くのZ世代から支持を集めています。

メイクにも広がる「高見え」テクニック

こうした「高見え」を狙う動きは、ファッションだけにとどまらず、メイク領域にも広がっています。実際に高価なアイテムを使わなくても、知性や気品を感じさせるメイクを施すことで、高級感を演出することが可能です。これにより、Z世代は限られた予算の中でも、自分らしい憧れのスタイルを追求し続けています。

まとめ

物価高という経済的背景の中で、Z世代は韓国ドラマやSNSインフルエンサーの影響を受け、「お金持ちの娘」や「お嬢様風」といった特定のイメージに強い憧れを抱いています。しかし、現実的な経済状況から高級ブランド品には手が出しにくいため、SHEINやGRLなどのプチプラファッションや、「高見え」するメイク術を駆使し、外見からその理想のイメージを巧みに表現しています。これは、Z世代が現在の社会状況に適応しながら、自己表現と願望達成のために創造的な方法を見出している、現代日本の若者文化の一側面と言えるでしょう。