意固地になって「台湾有事」発言を撤回できない高市首相の“暴走”に要注意! この先にある「総選挙」からの「徴兵制」という悲劇 古賀茂明


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 まず、思いつくのは、自分の間違いがどれくらい大きなものかを理解できなかった可能性だ。今でも、論理的な話としては、その重大性がわかっていないのではないか。中国が態度を非常に硬化させているのを見て、さらに国内のまともな論客が大問題だと指摘しているのを見て、論理的な理由は理解できないが、なんだか結構大変なことなのかなと思っているという程度なのかもしれない。そう思うと、中国側の過剰反応だから、しばらく放っておけばそのうち沈静化するだろうというような対応になる。

 もう一つの理由は、高市首相が、非常に意固地だと思われることだ。以前、高市氏が総務相の時に行われた放送法の解釈に関する大臣レクの議事録が暴露された際、そんなレクを受けたことはない、文書は捏造だとまで言ったことがある。しかし、総務省が文書は捏造ではないと公式に答弁して追い詰められると、いろいろと言葉を変えながら言い訳を続け、最後まで自分の嘘(あるいは思い違い)を認めなかった。その時に高市氏が間違いを認められない人間だという評価が定着した。今回も、これほど明らかな間違いを犯しながら、なんとか言い訳を考えて逃げようとする姿を見て、やはりそうなんだと妙に納得してしまう。

 しかし、気がついてみると、高市内閣の支持率は下がるどころか逆に上がった。それを見た高市首相は、「やっぱり、自分が正しかったんだ」と思った可能性がある。特に、高市発言を撤回すべきかどうかと聞いたメディアの調査で、撤回すべきでないという方が撤回すべきという声を大きく上回ったということで、ますます自信をつけたのではないだろうか。



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