《石破前首相が“日中関係”で大炎上》講演で発言→中国大使館引用→メディア報道…批判を広げた“誤解”


26日、政治解説者・ジャーナリストの篠原文也氏(78)が主宰する講演会に登壇した石破前首相。同講演会で石破前首相は現在、緊張している日中関係の打開策を問われ、次のように答えたと報じられている。

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「昭和47年の日中国交回復以来、神経を使ってきた。だから、台湾が中国の一部であるという中国の考えを日本は理解し、歴代政権は尊重してきた」

「変えてはならないことだし、ものすごく注意をしながらやってきた」(複数のメディアより引用)

この発言に反応したのが、中国大使館のXアカウントだった。28日に同アカウントを更新し、

《「1972年の日中国交正常化以降、台湾は中国の一部とする中国側の考えを歴代政権は理解し、尊重してきた。変えてはならないことだし、ものすごく注意しながらやってきた。」》

というコメントを投稿し、同講演会での石破前首相の発言を報じた毎日新聞のオンライン記事を引用したのだ。同コメントはカギカッコが付いており、前出の石破前首相の発言を引用したと思われる。同投稿は200万インプレッションを越え、X上で大きく拡散された。

中国大使館の同投稿を引用して、音喜多駿元参院議員(42)はXでこう投稿している。

《めちゃめちゃ利用されてますやん…(溜息)》

WEBライターはこう話す。

「この時点で石破氏の発言が“迂闊だったのでは”と批判する声が一部からあがっていました。一方で、石破氏は前首相という立場からバランスの取れた発言だと評価する声もあり、ネットは賛否が入り混じっていました」

そんななか28日、産経新聞は中国大使館の引用を受けて、『中国大使館、石破前首相「中国の考えを理解し尊重。変えてはならない」発言をX 台湾問題』というオンライン記事を配信した。

「同記事をXでポストする際、『中国大使館、自民党の石破茂前首相の発言「台湾は中国の一部。変えてはならない」をX投稿』という見出しをつけています。同投稿は520万インプレッションの爆ハネとなり、同投稿のコメントには石破批判がズラリ並ぶことに。

ですが、石破前首相の発言を振り返ると、『台湾が中国の一部であるという中国の“考え”を日本は理解し尊重する』であり、中国の考えを理解し、尊重するという表現に留まっています。しかし、産経新聞の『「台湾は中国の一部。変えてはならない」』は断定的な表現であり、誤解を招いてしまった可能性も。同投稿が石破前首相の炎上に薪をくべってしまったのかもしれません」(前出・WEBライター)

高市早苗首相(64)の“台湾有事”答弁から端を発した日中問題に終わりが見えない。



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