松本若菜さんのカラダの不調との向き合い方「いい意味での諦めも大事」


若い頃は、目に見えず先のわからない不安はありました

「なんでこんなにイライラしちゃうんだろうとか、勝手に涙が出るんだろう、みたいな目に見えず先のわからない不安は、やっぱり若い頃にはありました。ホルモンの乱れなどから、心とカラダのバランスがとれなくなる…ということは今もあるし、そこからは抜け出せていないと思います。

以前は食べても太れない体質で、ガリガリなカラダが悩みだったのに、年齢を重ねるにつれ、食べたものや不摂生がしっかりカラダに表れるようにもなりました。でも答えを出すものではなく、結局、自分とうまく付き合っていく方法を身につけることが大切なんだと思います。

うちには母と、さらに2人の姉がいたので、昔から割とオープンに女性の悩みみたいなものを話せてきたのはよかったのかも。母や姉たちは女性としての先輩でもあるので、この先カラダはどう変化していくのかをリアルに見て、わかりやすく言葉で説明してくれたことで、予備知識にもなっています。実際に自分に変化が訪れても、これね、聞いていたやつ、って戸惑わずに済むんですよね」

「いい意味での諦めも大事」と割り切り、優先するのは自分のご機嫌だという。

「大事な仕事の日は、お腹が痛くなる前に痛み止めの薬を飲んで備えたりもします。でも基本的に、ブルーデーで体調が悪い時には、そういうもんだよね、と気楽に捉えて無理はしません。家に帰ったらお風呂にサッと入ってカラダを温めて、カイロをお腹に貼って温め、おっきいパンツをはいて寝ちゃう(笑)。これが一番。それに制限するのではなく、やりたいことをしてストレスを減らすことも大事だと考えています。優秀なフェムケアアイテムも増えているので、それらを駆使して、着たいと思ったら白いボトムスだってはいて出かけます。自分らしくいるための方法は人それぞれあるけれど、私は自分を甘やかすことにしているんです。ただ、全力で甘やかすとそれが当たり前になっちゃうので9割まで。自分を冷静に見て、時々咎める目も必要だと思っています」

十人十色の悩みがあると知り、気持ちを切り替えられるように。

「ピラティスの先生が『女性にとって絶好調の日は月に2日ぐらいしかない』と言っていたんですが、本当にそうですよね。ほとんどの女性はみんな同じように、なにかしらカラダや心にストレスを抱えながら生きている。そう思ったら、朝起きた時にお腹すいた! 天気最高! と思えるだけでハッピーな気持ちになるんです。今日は調子がいいからずっと気になっていた場所に行こうとか、興味のあったことを始めてみようとか。それが夢中になれるような趣味に繋がったらラッキーですよね」

スタイリスト・青木千加子 ヘア&メイク・George 取材、文・若山あや



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