10月20日に放送されたNHKスペシャル「ジャニー喜多川”アイドル帝国”の実像」が大きな波紋を広げている。番組は、ジャニーズ事務所創業者である故・ジャニー喜多川氏による性加害問題に切り込み、その背景や隠蔽体質に迫る内容だった。
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番組内では、ジャニー氏の姉である故・藤島メリー泰子氏の存在や、メディアへの圧力など、これまで闇に葬られてきた実態が次々と明かされた。元NHK理事である若泉久朗氏への直撃取材など、NHKの”攻めの姿勢”がうかがえる内容となった。
注目集まる滝沢秀明氏の沈黙
一方で、番組を見て疑問の声が多数上がっているのが、元ジャニーズ事務所副社長で、現在はTOBEを率いる滝沢秀明氏の存在だ。滝沢氏はジャニーズ事務所に所属していた当時、ジャニーズJr.のプロデュースを手がけるなど、重要なポジションを担っていた。
番組では、滝沢氏の現役時代の写真が使われていたものの、ご本人への取材は一切なかった。視聴者からは「なぜ滝沢氏に話を聞かないのか」「NHKは滝沢氏にも取材に行くべきだ」といった声が相次いでいる。
TOBEタレントのNHK出演との関連性は?
滝沢氏の沈黙を疑問視する声が上がる背景には、TOBE所属タレントとNHKの”蜜月関係”が指摘されている。
NHKは今年5月以降、IMP.(アイエムピー)や、平野紫耀さん、岸優太さん、神宮寺勇太さんによる3人組グループNumber_iなど、多くのTOBE所属タレントを音楽番組に出演させている。さらに、Number_iは大晦日の紅白歌合戦への出場も噂されている。
こうした状況から、「NHKはTOBEとの関係性を考慮して、滝沢氏に忖度したのではないか」と考える人が少なくないようだ。
未成年を抱えるTOBE、滝沢氏の沈黙は許されるのか?
TOBEでも、かつてのジャニーズJr.を彷彿とさせるような、10代の少年たちによるグループが結成されている。古巣の闇が明るみに出る中で、滝沢氏が沈黙を貫いたまま、未成年者を芸能界に送り出すことに対して、疑問の声も上がっている。
社会を揺るがすほどの性加害問題から1年、滝沢秀明氏が重い口を開く日は来るのだろうか。