丸川珠代氏、涙の敗北…822万円“裏金”問題で東京7区の審判は「ノー」

選挙戦では「どうかお助けください!」と涙ながらに訴え、安倍昭恵氏との抱擁も話題となった丸川珠代氏。しかし、結果は無情にも落選。822万円もの“裏金”問題が影を落とす形となり、東京7区の有権者からは厳しい審判が下されました。

開票速報直後に落選確実…丸川氏の目に涙はなかった

27日夜8時、NHKの開票速報が始まると、東京7区で最初に当選確実が報じられたのは立憲民主党の松尾明弘氏でした。丸川氏の落選は、投票締め切り直後に明らかになったのです。

選挙期間中は、前述のように感情をあらわにする場面も多く見られた丸川氏。支援者集会では、駆け付けた安倍晋三元首相の妻・昭恵氏と涙ながらに抱き合う場面もありました。

2時間遅れて事務所に姿…「政治とカネ」の影響は?

落選確実が報じられてから約2時間後、丸川氏は事務所に姿を現しました。黒のジャケットに黒のパンツ姿で、報道陣の前に姿を現した丸川氏は、「しっかりと、みなさまにご信任をいただくことができず、誠に申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げました。

「政治とカネ」の問題の影響について問われると、「大きく影響したと思っています。私も言葉の限りを尽くして説明をさせていただいたつもりですが、それがご信頼を得るには至らなかったということだと思います」と述べました。

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安倍元首相の存在…支えを失った丸川氏の今後は?

丸川氏といえば、テレビ朝日アナウンサーから政界に進出した異色の経歴の持ち主。その転身には、安倍晋三元首相の存在が大きく影響していたと言われています。

「テレビ朝日のアナウンサーから政界に入ったのは安倍元総理のお声掛けがあったからです。政界入り後もかわいがってもらっていたし、安倍さんが亡くなったことに相当ショックを受けていた」と、丸川氏を支援した自民党区議は語ります。

今回の選挙戦では、安倍氏の妻・昭恵氏が応援に駆け付けるなど、“安倍氏の後継者”としてのアピールも目立ちました。しかし、その昭恵氏との涙の抱擁も、有権者の心を動かすには至らなかったようです。

今回の落選は、丸川氏にとって大きな痛手となることは間違いありません。政界入りから常に注目を集め、順風満帆に見えた丸川氏。822万円“裏金”問題の影響は大きく、今後の政治活動にも影響が出るのは必至です。