ヘンリー王子が王室離脱前の最後の公務で感じた「冷たさ」について、Netflixドキュメンタリー「ハリー&メーガン」での発言が再び注目を集めています。王室復帰を望むとされる一方で、家族との確執が改めて浮き彫りになり、今後の関係修復は一層困難さを増しているように見えます。
最後の公務:ウェストミンスター寺院での冷たい空気
2020年3月、ウェストミンスター寺院で行われたコモンウェルスデー礼拝。これがヘンリー王子とメーガン妃にとって最後の公務となりました。当時、すでに王室離脱を発表していた夫妻にとって、この場は緊張感に満ちたものだったようです。ドキュメンタリーの中で、ヘンリー王子は「まるで昼ドラのようだった。家族とは距離を感じ、見た目も心も冷たかった」と語っています。
ヘンリー王子とメーガン妃
メーガン妃も「初めて公の場で他の家族と顔を合わせた」と語り、当時の緊張した状況を明かしています。イギリス人作家ロバート・レイシー氏の著書『兄弟の戦い』によれば、ヘンリー王子は式典の間、次第に暗い表情になり、涙を堪えているようにも見えたとされています。ウィリアム王子とのコミュニケーションもほぼ皆無だったという記述もあり、兄弟間の確執がすでに深刻化していたことが伺えます。
ヘンリー王子の失望:家族の沈黙と偽りの関係
ヘンリー王子は、王室離脱発表後の家族の反応にも大きな失望を表明しています。「市民やジャーナリストの反応は予想通りだったが、一番がっかりしたのは家族の沈黙だった」と語り、父チャールズ国王(当時皇太子)、祖母エリザベス女王(故人)からの連絡もなかったことを明かしています。
「全て偽りだったのか?ただの見せ物だったのか?」と問いかけるヘンリー王子。初のバイレイシャルメンバーであるメーガン妃を支えられない王室の姿勢に、彼は「本当の立憲君主制なのか?本当の家族なのか?」と疑問を投げかけています。
王室メンバー
メーガン妃の「不幸なプリンセス」シナリオとヘンリー王子の同調
一方で、タイムズ紙のヴァレンタイン・ロウ記者は著書の中で、メーガン妃が結婚当初から「不幸なプリンセス」のシナリオに囚われていたと指摘。心の病や人種問題を訴えることで、「見捨てられた」という状況を作り出そうとしていたと分析しています。そして、ヘンリー王子がその訴えに同調していたことが、事態をさらに悪化させた要因の一つと考えられます。
王室復帰への道は険しい?
ヘンリー王子は王室復帰を望むとされていますが、今回の発言で改めて家族との溝の深さが露呈しました。王室側とヘンリー王子夫妻の間には、未だ大きな隔たりがあると言わざるを得ません。今後の関係修復、そして王室復帰への道のりは、依然として険しいものになりそうです。