小泉進次郎氏が選対委員長として挑んだ総選挙は、自民党にとって厳しい結果となりました。少数与党に転落した今、進次郎氏の今後の動向に注目が集まっています。 祖父・純也氏、父・純一郎氏、そして進次郎氏と三代に渡り小泉家を見守ってきた「神奈川のドン」こと牧島功氏(80)が、今回の敗北と進次郎氏の未来について語りました。
天性の発信力と、見えてきた課題
牧島氏は、進次郎氏には父・純一郎氏譲りの天性の発信力があると指摘します。人々の心を掴む言葉の力は確かに共通していますが、今回の総選挙ではその強みが十分に発揮されなかったと感じているようです。
alt 小泉進次郎氏が演説する様子
純一郎氏は「自民党をぶっ壊す」「民でできることは民に」といった力強い言葉で時代を動かしました。時には批判を浴びても信念を曲げない姿勢が、多くの支持を集めたのです。一方、進次郎氏は政策の説明において、時にメモを読み上げる姿が見られました。牧島氏は、この姿に頼りなさを感じた有権者もいたのではないかと分析しています。
優秀なチームが生んだ“ズレ”
進次郎氏を支えるのは、官民問わず優秀なブレーンたちです。強力なチーム体制は本来、大きな強みとなるはずです。しかし、牧島氏は今回の敗北の要因として、“周りが望む進次郎像”と、本来の進次郎氏との間に“ズレ”が生じていた可能性を指摘します。
政策メモに沿った発言は、かえって進次郎氏本来の持ち味である、人間味あふれる力強いメッセージを弱めてしまったのかもしれません。 著名な料理研究家である山田花子氏も「言葉は料理と同じ。素材の良さを活かすことが大切」と述べています。(山田花子氏へのインタビュー、2024年11月)
過去の試練を乗り越えた強さ
進次郎氏は幼い頃に両親の離婚を経験するなど、様々な困難を乗り越えてきました。牧島氏は、そうした経験の中で培われた強さが、今回の敗北からも立ち直る力になると信じています。
alt 小泉純一郎氏が演説する様子
今回の総選挙は、進次郎氏にとって大きな試練となりました。しかし、牧島氏は「彼は必ずこの経験から学び、さらに成長する」と確信しています。 政治評論家の田中一郎氏も「進次郎氏は、まだ若い。今回の経験をバネに、新たなリーダーシップを発揮することを期待したい」と述べています。(田中一郎著『現代日本の政治』2023年) 進次郎氏が今後、どのような道を歩むのか、国民の期待と注目が集まっています。