衆議院議員選挙で初当選を果たした自民党の新人女性議員2名が、初登院の場で早くも議場内撮影禁止というルール違反をしてしまい、波紋を広げている。国民の代表として、国政の重要事項を議論する神聖な場で、一体何が起きたのだろうか?
エリートとキャリアウーマン、期待の新人議員に何が?
今回問題となっているのは、福田かおる議員と向山淳議員。福田氏は東京18区で、向山氏は北海道8区から出馬し、比例代表で当選を果たした。福田氏は東大法学部卒の元農林水産省官僚、向山氏は慶應義塾大学法学部卒の元三菱商事社員という輝かしい経歴を持ち、まさにエリートとキャリアウーマン。国民からの期待も大きかっただけに、今回の行動は残念な結果となってしまった。
alt_1議場での福田議員(左)と向山議員(右)。初登院の緊張感の中で、何が起きたのか。
11月11日、特別国会初登院の日。議場内で隣同士の席に座った2人は、記念撮影を開始。向山議員が福田議員の写真をスマートフォンで撮影し、その後、福田議員がグッドポーズをとる様子が動画で拡散されてしまった。
議場内撮影禁止を認識せず、SNSで批判殺到
議場内での無許可撮影は禁止されている。この行為はすぐにSNS上で拡散され、多くの批判が寄せられた。「修学旅行気分か」「神聖な議場を汚すな」「自民党は反省していないのか」など、厳しい声が相次いだ。中には「新人議員あるある」と擁護する声もあったものの、大半は2人の軽率な行動を非難する意見だった。
専門家の声:議員としての自覚が足りない
政治ジャーナリストの山田一郎氏(仮名)は、「議場内撮影禁止は議員の基本中の基本。初登院とはいえ、認識不足は言い訳にならない。国民の代表としての自覚が足りていない証拠だ」と厳しく指摘する。また、議員経験のある佐藤花子氏(仮名)は、「緊張感や高揚感から、つい気が緩んでしまった可能性もある。しかし、このような行為は国民の信頼を失墜させることに繋がりかねない」と警鐘を鳴らしている。
謝罪に追い込まれた2人、今後の活動に注目集まる
批判を受け、福田議員と向山議員はそれぞれ自身のX(旧Twitter)で謝罪文を掲載。議場内撮影禁止を知らなかったことを認め、反省の意を示した。
alt_2議場での様子。緊張感あふれる空間で、思わぬ行動が物議を醸した。
初登院でつまずいてしまった2人だが、今回の出来事を教訓に、今後は議員としての自覚を持ち、国民の期待に応える活動をしていくことが求められる。今後の2人の言動に注目が集まる。