年末年始の賢いお金の使い方:お得な罠にハマらないための節約術

年末年始は、楽しいイベントや美味しいものがたくさん!でも、ついつい財布の紐が緩んでしまいがちですよね。今回は、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さん(仮名)のアドバイスを参考に、年末年始特有のお得な罠にハマらず、賢く節約する方法をご紹介します。

増加する年末の特殊詐欺:その手口と対策

年末は、ボーナスや年末年始の出費に備えて手元にお金がある時期。残念ながら、この時期を狙った特殊詐欺も増加傾向にあります。特にデジタル化が進んだ現代では、偽メールを使ったフィッシング詐欺の被害が深刻です。日本クレジット協会の調査によると、2023年のクレジットカード不正利用被害額は過去最高の540.9億円。2024年も1~9月時点で392.7億円に達し、その9割がカード番号盗用によるもの。

クレジットカードのイメージクレジットカードのイメージ

では、一体どのような手口で私たちを騙そうとするのでしょうか? よくあるのは、「不正ログインのお知らせ」や「異常なアクセスがありました」といった不安を煽るメール。また、「あなたのカードがこの支払いに使われました」と身に覚えのない請求を伝えるメールも。私たちの「お金を失いたくない」という心理を巧みに利用した悪質な手口です。

このようなメールを受け取ったら、絶対に慌てずに、まずは落ち着いて内容を確認しましょう。そして、メール内のリンクはクリックせず、公式ウェブサイトから直接アクセスして確認することが大切です。

節約志向を狙った巧妙な罠

「固定費を少しでも節約したい」という真面目な気持ちも、詐欺師にとっては格好の餌食。例えば、「サブスクリプション料金の改定について」というメールで、料金値上げを通知し、解約手続きを促すリンクを記載するといった手口も。一見すると正規のメールに見えますが、実は巧妙なフィッシング詐欺かもしれません。

年末に向けて不要なサブスクリプションを見直すのは賢明ですが、安易にメール内のリンクをクリックせず、公式アプリやウェブサイトから手続きを行うようにしましょう。

ポイント好きは要注意!プレゼント型フィッシングメール

最近は、「会員様限定 5000円プレゼントキャンペーン」や「ログインするだけで300ポイント進呈」といったプレゼント型のフィッシングメールも増加しています。「ポイ活」が浸透し、ポイントに敏感になっている現代人の心理を突いた巧妙な手口です。

おいしい話には裏があるもの。どんなに魅力的なプレゼントでも、個人情報を入力する前に、本当に信頼できるキャンペーンなのかどうかを慎重に見極めることが重要です。怪しいと思ったら、公式ウェブサイトやカスタマーサポートに確認しましょう。

専門家の声

有名料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「節約は大切ですが、セキュリティ意識も同様に重要です。怪しいメールに騙されないように、日頃から情報収集を心がけ、冷静な判断力を養いましょう」と注意を促しています。

まとめ:賢く節約し、安全な年末年始を

年末年始は何かと物入りな時期ですが、お得な罠にハマらず、賢く節約することが大切です。怪しいメールやリンクには十分注意し、公式情報を確認する習慣を身につけましょう。安全に年末年始を過ごして、素敵な新年を迎えましょう!