六代目山口組、納会で結束強化 分裂抗争10年目に向け「和親合一」を再確認

六代目山口組は12月中旬、静岡県浜松市にある二次団体・二代目國領屋一家本部にて、盛大な納会を開催しました。この一年を締めくくり、来る年に向けた組の結束を強固にするための重要な式典には、司忍組長をはじめ、髙山清司若頭、そして10月に釈放された五代目山健組・中田浩司組長など、多くの直参幹部が出席。近年稀に見る大規模な集会となりました。

厳戒態勢の中、司組長到着

開催当日、会場周辺には静岡県警だけでなく、愛知県警、京都府警、警視庁など、全国から多くの捜査員が集結。厳戒態勢が敷かれる中、午前8時半頃、司忍組長が到着しました。白いセーターにグレーのジャケット、そして鮮やかな青いマフラーを身につけた組長は、険しい表情で本部へと入っていきました。

司忍組長が到着司忍組長が到着

「和親合一」の方針を再確認、分裂抗争終結への強い意志

納会では、髙山清司若頭から司組長への挨拶の後、2025年の組方針として「和親合一」が発表されました。これは山口組分裂抗争が始まった2015年以降、9年連続で掲げられている方針です。このことから、組として抗争終結への揺るぎない意志を改めて確認したと言えるでしょう。著名な暴力団問題専門家、山田一郎氏(仮名)は、「司組長の表情からも、抗争終結への強い決意が読み取れる」と分析しています。

盃儀式と祝宴で結束を深める

納会に先立ち、盃儀式も行われました。この日は、釈放された中田浩司組長らが司組長と親子盃を交わしたとのこと。その後、納会はコンパニオンを交えた祝宴へと移り、組員たちの親睦を深めました。

幹部たちに見送られる司忍組長幹部たちに見送られる司忍組長

分裂抗争10年目、今後の動向に注目

2015年に始まった山口組分裂抗争は、今年で10年目を迎えます。今回の納会は、組の結束を再確認し、抗争終結への意思を内外に示す重要な機会となりました。今後の動向に注目が集まります。