政治倫理審査会での萩生田光一氏の動向が注目を集めています。旧安倍派の重鎮であり、裏金問題で処分中の萩生田氏が、なぜ今、表舞台に舞い戻ってきたのでしょうか? 本記事では、その背景や今後の政界への影響について詳しく解説します。
政治倫理審査会でのキーマン、萩生田氏
12月に行われた衆議院の政治倫理審査会。そこで意外な人物が調整役を担い、注目を集めました。それは、旧安倍派の番頭であり、裏金問題で処分中の萩生田光一氏です。
萩生田光一氏
自民党関係者によると、「萩生田氏は、この政倫審を機に裏金問題に区切りをつけ、失った求心力を取り戻そうと考えているのではないか」とのこと。本来、政倫審への出席を促すのは幹事長代行である福田達夫氏の役割でしたが、調整は難航していました。
なぜ萩生田氏が調整役に?
福田達夫氏と萩生田光一氏
出席に難色を示す議員の多くは、総裁選で小林鷹之氏や高市早苗氏といった保守系候補を支持し、石破政権では非主流派に甘んじてきた面々。同じ旧安倍派でありながら、政権幹部に取り入り要職を得た福田氏への反感もあったようです。そこで福田氏が頼ったのが、旧安倍派内で人望の厚い萩生田氏でした。
全国紙政治部記者によると、萩生田氏は政調会長時代に、旧安倍派議員が裏金問題で政務三役から外されたことに反発し、当時の岸田首相に辞表を提出した経緯があります。この行動は、派閥内での彼の存在感を高める結果となりました。
11月下旬には、福田氏と塩崎彰久副幹事長が萩生田氏の事務所を訪れる姿が目撃されています。萩生田事務所は、「福田氏らと政倫審について協議したことは事実。内容は控えるが、自分にできることがあれば何でも相談してほしいと伝えた」と回答しています。
萩生田氏の復権はあるか?
萩生田氏は森山裕幹事長とも複数回にわたり会談を重ね、最終的に対象者全員の政倫審出席を取りまとめました。裏金問題を抱えながらも、調整役としての手腕を発揮した萩生田氏。この動きは、彼の政界復帰への布石となるのでしょうか?今後の動向に注目が集まります。
週刊現代(2024年12月28日・2025年1月4日号)では、自民党の裏金問題の続編や、検察が捜査を進めている安倍派の大物議員の名前についても触れられています。より深く知りたい方は、ぜひご一読ください。