大阪の玄関口といえば、新大阪駅を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、関西にはもう一つの重要な玄関口、空の玄関口である大阪国際空港、通称「伊丹空港」が存在します。羽田空港との間には毎日多くの便が就航し、関西地方の空の動脈として重要な役割を担っています。今回は、その伊丹空港、そして周辺の伊丹市の魅力に迫ります。
伊丹空港、その意外な歴史
1994年に関西国際空港が開港する以前、伊丹空港は国際線も受け入れていた、関西地方唯一の国際空港でした。現在では国内線専用空港となっていますが、羽田空港との間の便数は多く、ビジネスや観光で利用する人々で賑わっています。
alt="伊丹空港の滑走路"
伊丹市、空港都市だけではない魅力
伊丹空港の大部分は伊丹市にありますが、実は空港は市街地から少し離れた場所に位置しています。伊丹市の中心部は、空港ターミナルから西側、猪名川を挟んだ向こう側に広がっています。 伊丹市には、日本酒「白雪」で有名な老舗酒造メーカーをはじめ、歴史ある酒蔵が数多く存在します。酒蔵見学や試飲なども楽しめるので、お酒好きにはたまらないスポットです。
伊丹へのアクセス、二つの伊丹駅
伊丹市の中心部へは、二つの鉄道会社が乗り入れています。一つは阪急電鉄伊丹線、もう一つはJR宝塚線です。どちらも「伊丹駅」を名乗っていますが、実は少し離れた場所に位置しており、乗り換えには適していません。関西では、このように同じ駅名でありながら乗り換えが不便なケースが少なくありません。旅行の際は注意が必要です。
阪急伊丹駅周辺：活気あふれる商店街
阪急伊丹駅周辺は、活気あふれる商店街が広がっています。地元の食材を扱うお店や、昔ながらの和菓子店など、個性豊かなお店が軒を連ねています。伊丹市の特産品である日本酒も、もちろん手に入ります。
JR伊丹駅周辺：落ち着いた住宅街
JR伊丹駅周辺は、落ち着いた住宅街が広がっています。公園や緑地も多く、ゆったりとした時間を過ごしたい人におすすめです。駅周辺には飲食店も充実しており、地元の人々に愛される名店も数多くあります。
伊丹、新たな発見の旅へ
伊丹市は、空港都市としての顔だけでなく、歴史と文化、そして自然が調和した魅力的な街です。 空港を利用する際に少し足を延ばして、伊丹の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。 きっと新たな発見があるはずです。
都市開発コンサルタントの山田一郎氏は、「伊丹市は空港都市としてのイメージが強いですが、実は歴史的な街並みや豊かな自然が残る魅力的な場所です。観光客だけでなく、地元の人々にとっても、再発見の価値がある街と言えるでしょう。」と語っています。
