「KARA」の替え歌CMや、黒木瞳、船越英一郎のサスペンス風CM、さらにはライバル企業「高須クリニック」の高須院長が登場するCMなど、奇抜な広告戦略で話題の「にしたんクリニック」。その仕掛け人であるエクスコムグローバル株式会社 西村誠司社長に、その戦略の真意を迫ります。
なぜ「奇抜」なのか？西村社長のCM哲学
西村社長は、美しい映像や感動的なストーリーよりも、「記憶に残る」CMこそが重要だと断言します。過去の経験から、一般的な「キレイでカッコいいCM」は自己満足にしか過ぎず、視聴者の記憶に残らないと痛感したそうです。
「アンチが増えるほど好感度も上がる」？
西村社長は、「アンチが多くなればなるほどCMの好感度も上がっていく」という独自の理論を展開。奇抜なCMで注目を集め、議論を巻き起こすことで、結果的に企業の認知度向上に繋がると考えているようです。そして、その理論は実際の数字にも表れていると主張します。
alt=インタビューに答える西村誠司社長
「記憶に残る」CM戦略の成功例
「にしたんクリニック」のCMは、確かに多くの視聴者の記憶に残っています。KARAのヒット曲「GO GO サマー！」を替え歌にしたCMは、そのキャッチーなメロディーとコミカルな演出で、一度聞いたら忘れられないインパクトを与えました。また、黒木瞳や船越英一郎といった有名俳優を起用したサスペンス風のCMも、その意外性とクオリティの高さで話題を呼びました。
ライバル企業とのコラボも？
さらに、ライバル企業である「高須クリニック」の高須院長をCMに起用するという大胆な戦略も、大きな注目を集めました。これは、競合他社とのコラボレーションという斬新なアプローチであり、業界内外に大きな反響を巻き起こしました。
alt=KARAのGO GO サマーの替え歌CM
西村社長の「悪名のススメ」とは？
西村社長は、CMにおいて「悪名」もまた、企業の認知度向上に繋がる有効な手段だと考えています。批判的な意見やネガティブな反応も、話題性を生み出し、結果的に企業の存在を広く知らしめることに繋がると主張しています。
「日本は滅びる」発言への見解
ファーストリテイリングの柳井正会長の「日本は滅びる」発言についても、西村社長は独自の視点で分析。日本の現状に対する危機感を持ちながらも、同時に未来への希望も示唆しています。(具体的な内容は割愛)
まとめ：西村流CM戦略の真髄
西村社長のCM戦略は、「記憶に残る」ことを最優先とした、非常にユニークなものです。奇抜な演出や話題性のあるキャスティング、さらにはライバル企業とのコラボレーションなど、従来のCMの常識を覆す大胆な手法で、企業の認知度向上を目指しています。その成功の秘訣は、まさに「悪名のススメ」にあるのかもしれません。
