フジテレビ、中居正広引退報道受け社員説明会で怒号と涙…経営陣の責任追及、再建への道筋は?

フジテレビは、中居正広氏の引退報道を受け、23日に全社員説明会を開催。オンライン参加も含め1100人以上が参加したこの説明会は、4時間半にも及ぶ異例の長期戦となりました。嘉納修治会長と港浩一社長が出席し、社員からの質問に答える形で行われましたが、第三者委員会の実態、スポンサーへの信頼回復、今後の会社立て直しなど、厳しい質問が相次ぎ、経営陣に対する怒号や涙も見られたとのことです。

社員からの厳しい追及、経営陣の回答は?

説明会では、第三者委員会の活動内容や今後のビジョンについての質問に対し、港社長は改革・再生委員会の立ち上げ、パワハラ・セクハラ対策、より良い労働環境の整備などを目指すと回答しました。しかし、具体的な計画やスケジュールが不明瞭であるとして、社員からは厳しい反論が続出。「何年かけて信頼を取り戻すつもりなのか?」という切実な声も上がりました。

altalt

中居氏起用の経緯についても、港社長は第三者委員会の調査範囲であることを理由に回答を避け、嘉納会長は対応の誤りを謝罪するにとどまりました。 さらに、今回の騒動による社員の生活への影響も深刻で、「子供が学校でいじめられている」「会社が潰れるのではないかと心配されている」といった悲痛な訴えも聞かれたそうです。

経営陣の退陣要求、27日の会見への不安

説明会では、経営陣への不信感が露わになり、涙ながらに退陣を求める声も。港社長は対外的なアピールで信頼回復を目指す姿勢を示しましたが、社員からは「具体的な行動が必要だ」「幹部の総辞職と局内調査が必要」といった反論が上がり、会場は大きな拍手に包まれたといいます。

27日に予定されている臨時会見についても、17日の会見の不手際を踏まえ、社員からは「なぜ準備不足のまま会見を行ったのか」「27日も失敗したら後戻りできない」といった不安の声が上がっています。 17日の会見は、中継なし、回答拒否の連発、クローズドな形式など、多くの批判を浴びており、港社長も反省の意を示していました。

27日の会見、社員の声は届くのか?

フジテレビは24日、27日の会見の詳細を発表。嘉納会長、港社長に加え、フジ・メディアホールディングスの金光修社長、フジテレビの遠藤龍之介副会長も出席予定とのこと。 しかし、労働組合が意見書で求めていた、フジサンケイグループ代表でフジテレビ取締役相談役の日枝久氏の名前は記載されていませんでした。

今回の社員説明会で噴出した社員たちの怒りや不安、そして再建への切実な願いは、27日の会見でどのように反映されるのでしょうか。 今後のフジテレビの動向に注目が集まります。