国民民主党の榛葉賀津也幹事長は24日夜、JR新橋駅前で街頭演説を行い、令和7年度予算案をめぐる自民・公明両党との協議について、国民民主党と日本維新の会を「天秤にかけている」との見方を皮肉りました。「天秤にかけていると思っている政治家こそ、国民から天秤にかけられている」と述べ、国民生活を最優先する姿勢を強調しました。
予算案協議の現状:国民民主と維新、どちらに軍配?
自民・公明両党は、予算案成立に向け、国民民主党とは「年収103万円の壁」の引き上げ、日本維新の会とは教育無償化について、それぞれ個別に政策協議を進めています。 この状況が、両党を天秤にかけているかのような印象を与えていると榛葉氏は指摘しました。
榛葉賀津也幹事長が街頭演説で自公両党との予算案協議について語る様子
「年収103万円の壁」引き上げ:国民民主の主張
国民民主党は「年収103万円の壁」の引き上げについて、自民・公明両党が提示した123万円では不十分だと主張し、178万円への引き上げを求めています。 この壁は、配偶者控除や社会保険料の扶養の要件となり、多くのパート労働者の就労意欲を阻害する要因となっています。 榛葉氏は、「中途半端な数字で妥協するつもりはない」と断言し、国民にとって真に有益な政策実現に強い意志を示しました。
国民民主党の戦略:国民の声を代弁
榛葉氏の街頭演説は、予算案協議における国民民主党の存在感を高め、国民の声を代弁する政党としてのイメージを強化する狙いがあると見られます。 生活に直結する政策課題で具体的な成果を上げることで、国民からの支持拡大につなげたい考えです。 料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「家計を支える主婦層にとって、103万円の壁の引き上げは切実な問題。国民民主党の主張は共感を呼ぶだろう」と分析しています。
揺るがぬ姿勢:国民のための政治
榛葉氏は、「最後に国民が納得する数字が出なければ堂々と反対する」と強調しました。 この発言は、単なる駆け引きではなく、国民生活を最優先する揺るがぬ姿勢を示すものと言えるでしょう。 政治評論家の佐藤一郎氏(仮名)は、「国民民主党は、この問題で自公両党に揺さぶりをかけ、主導権を握ろうとしている。今後の協議の行方が注目される」と述べています。
まとめ:国民民主党の真価が問われる
国民民主党は、今回の予算案協議を党勢拡大の好機と捉えているようです。 国民の声を真摯に受け止め、具体的な政策実現につなげることができるか、その真価が問われることになります。