六代目山口組の司忍組長が1月25日、83歳の誕生日を迎え、愛知県内の傘下組織事務所で盛大な誕生日会が開催されました。毎年恒例となっているこの誕生日会ですが、今年は開催直前に流れた「引退説」に注目が集まり、警察やマスコミも組長の動向に熱い視線を注いでいました。一体、誕生日会の様子はどうだったのでしょうか？そして、引退説の真相とは？
盛況のうちに幕を閉じた誕生日会
午後5時頃から始まった誕生日会は、カラオケの歌声や笑い声が響き渡り、大いに盛り上がったようです。山口組の機関紙『山口組新報』によると、例年通り本部長による祝辞、最高幹部による乾杯の音頭で宴がスタート。会場からは、河島英五の「酒と泪と男と女」、松山千春の「恋」といった名曲が流れ、昨年12月の「事始め式」でも歌われたこれらの曲は、もしかすると一部組員の十八番なのかもしれません。さらに、キャンディーズの「年下の男の子」を女性が熱唱する場面もあったようで、華やかな雰囲気が伝わってきます。
司忍組長
約2時間後、午後7時10分頃には宴もお開きとなり、高山清司若頭を筆頭に執行部がずらりと並び、司組長を見送る準備を始めました。ほどなくして、顔を赤らめた司組長が登場し、高級セダンに乗り込んで会場を後にしました。多くの直参組長も同様に上機嫌の様子で、盛況のうちに幕を閉じたことが伺えます。
囁かれる引退説の真偽
この誕生日会の直前、暴力団関係者の間で「2月に司組長が電撃引退を発表し、七代目体制に移行する」という噂が駆け巡っていました。具体的な後継者として高山若頭の名前も挙がり、執行部の布陣にまで言及した情報もあったため、信憑性が高いと見られていたようです。
暴力団抗争とSNSの影響
現代の暴力団抗争においては、SNSも重要なツールとなっています。六代目山口組と対立する組織が運営しているとされるSNSアカウントも存在し、投稿内容が暴力団関係者の間で拡散されることも少なくありません。今回の引退説も、そうしたSNSを通じて広まった可能性が考えられます。
組織運営の変遷と代替わりの歴史
山口組の組長は原則として終身制ですが、司組長は近年、若手を幹部に登用するなど組織改革を進めてきました。また、山口組は代替わりのたびに権力争いが発生してきた歴史もあり、司組長が自らの健康なうちに退き、盤石の体制で七代目をスタートさせたいと考えている可能性も否定できません。
高山若頭ら幹部
1月19日には、六代目山口組系元組員による神戸山口組井上邦雄組長宅への放火事件も発生しており、山口組の動向には引き続き注目が集まっています。果たして、引退説の真相はいかに？今後の展開から目が離せません。
