日本の観光客増加に伴い、宿泊施設不足を補う手段として注目される民泊。しかし、その一方で、深刻な問題を抱える地域も存在します。今回は、JR王子駅近くの閑静な住宅街で起きている民泊トラブルを取材し、住民の声を届けます。
北区の住宅街で何が?住民が「民泊反対」を叫ぶ理由
閑静な住宅街に広がる“異様な光景”
JR王子駅からほど近い、本来は静かな住宅街。しかし、そこには異様な光景が広がっていました。「民泊に断固反対」「アパートでの施設に戻せ」といった手書きの看板が、住宅の壁や窓に掲げられているのです。
『民泊反対』看板が立ち並ぶ住宅地
問題となっている民泊施設の入り口には、英語と中国語で書かれた案内板も。一体、なぜ住民たちはここまで強く反発しているのでしょうか?
深夜の騒音、ポイ捨て…住民の生活を脅かす迷惑行為の数々
ここまでの異常事態に発展したワケは…
住民の方々から、騒音、歩きたばこ、ゴミのポイ捨てなど、宿泊客による迷惑行為の数々が報告されています。
「夜中に大声で騒いだり、タバコの吸い殻をポイ捨てしたり…。管理会社に何度も連絡したのですが、改善される様子がありません。」と、ある住民の方は嘆きます。
民泊の周辺住民「どうにもならない」
また、小さな子どもを持つ母親からは、「夜遅くまで騒音が続くので、子どもが寝付けなくて困っています。治安の悪化も心配です。」という不安の声も聞かれました。
深夜に響き渡る笑い声、火のついたタバコのポイ捨て…住民提供の映像が捉えた実態
午後11時すぎ、大きな笑い声が響く
入手した映像には、深夜、住宅街に響き渡る宿泊客の笑い声や、火のついたままのタバコの吸い殻をゴミ捨て場にポイ捨てする様子が映っていました。
宿泊予約サイトには「夜8時以降は騒音禁止」「禁煙」と記載されているにも関わらず、ルールは守られていないのが現状です。
夜8時以降の騒音・喫煙など禁止と明記
火がついたままの吸殻をゴミ捨て場に…
行政と管理会社の対応は?今後の課題
現状では、行政による規制や管理会社の対応が不十分であることが問題視されています。 専門家の中には、「明確なルール作りと、実効性のある罰則規定が必要だ」と指摘する声も。
住民の安全・安心な生活を守るためには、早急な対策が求められています。 jp24h.comでは、今後もこの問題を追っていきます。