中学受験を終え、ホッと一息ついているご家庭も多いのではないでしょうか。合格の喜び、不合格の悔しさ、様々な感情が渦巻いている時期かと思います。しかし、中学受験はゴールではなく、新たなスタート地点です。今回は、大学受験を見据え、中学入学までの2ヶ月間をどう過ごすか、親の心得についてお伝えします。
受験結果に一喜一憂しない
第一志望校合格!おめでとうございます。しかし、安心するのはまだ早いかもしれません。中学の勉強は小学校とは全く異なり、誰もがゼロからのスタートです。上位校であっても油断は禁物です。
一方で、第一志望校に届かなかった場合、悔しさや後悔もあるでしょう。しかし、結果にクヨクヨせず、前へ進むことが大切です。進学予定の学校で充実した学校生活を送ることに焦点を当てましょう。
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どの学校に進学しても、担任の先生との相性や学校の雰囲気、友達関係など、様々な要素は「ガチャ」のようなものです。だからこそ、合否に一喜一憂するのではなく、受験を通して得た経験を評価し、入学までの時間を有効に活用することが重要です。
中学受験で得た経験こそが財産
中学受験は、東京や神奈川などの大都市圏では一般的な選択肢の一つですが、地方や海外では必ずしもそうではありません。あくまでも「選択肢」であり「通過点」に過ぎないのです。
志望校に合格できなかったとしても、受験勉強を通して得た努力、忍耐力、そして目標に向かって努力する経験こそが、お子さんの将来にとってかけがえのない財産となります。
教育評論家の山田先生は、「中学受験は、子どもにとって大きな成長の機会です。結果だけでなく、プロセスを重視することで、真の学びにつながります。」と述べています。
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お子さんが寒い日も暑い日も塾に通い、机に向かい、模試に挑戦し、時には投げ出したくなる気持ちと闘いながら、努力してきたことを褒めてあげてください。「合格したから〇、不合格だから×」ではなく、努力のプロセスそのものを評価することが大切です。
入学までの2ヶ月間の過ごし方
この2ヶ月間は、小学校の復習や中学の先取り学習をする絶好の機会です。しかし、詰め込み学習をするのではなく、学習習慣を維持し、学ぶ楽しさを体験させることが重要です。
学習習慣の維持
1日1時間でも良いので、机に向かう習慣を維持しましょう。読書や計算ドリルなど、無理なく続けられる内容で構いません。
新しい学びへの挑戦
興味のある分野に挑戦してみるのも良いでしょう。例えば、プログラミングや英語、音楽、スポーツなど、お子さんの好奇心を刺激するような体験をさせてあげてください。
家族との時間
受験勉強で忙しかった分、家族との時間を大切にしましょう。一緒に旅行に行ったり、映画を見たり、普段できないことを楽しむことで、心身のリフレッシュにつながります。
まとめ
中学受験は、お子さんの成長にとって大きな一歩です。結果に一喜一憂せず、努力した過程を褒め、入学までの時間を有効に活用することで、中学生活へのスムーズな移行をサポートしましょう。大学受験を見据えた長期的な視点で、お子さんの成長を見守ることが大切です。