千鳥の韓国カジノ話:芸人のギャンブル観に視聴者困惑?

近頃、芸人のギャンブルに関する話題が世間を騒がせています。令和ロマン高比良くるま氏のオンラインカジノ利用による活動自粛を受け、芸人全体のギャンブルに対する意識が問われる中、千鳥の二人が韓国のカジノでの体験をテレビ番組で披露し、物議を醸しています。

韓国カジノでのエピソード

2月14日放送の『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)で、千鳥のノブ氏は正月の韓国旅行中にカジノで20万円勝ったエピソードを披露しました。スタジオの女性陣は感嘆の声をあげましたが、相方の大悟氏からは「100万円くらい持って行って120万円で帰ってくるのが一番難しい」と、ノブ氏の少額の勝ちを揶揄するような発言がありました。

韓国のカジノのイメージ韓国のカジノのイメージ

大悟氏自身も同時期に韓国の別のカジノに行き、「ケツから血が出るほどの額を賭けた」と笑いながら語り、スタジオは「大悟の豪快な賭け方は面白い」という雰囲気に包まれました。

ギャンブルを笑いのネタにすることの是非

この放送は、奇しくも吉本興業所属の芸人たちがオンラインカジノ賭博の疑いで警視庁の任意聴取を受けたことが報じられた日と同じ日でした。 千鳥の二人は韓国のカジノであり、違法性はないとはいえ、タイミングの悪さを感じた視聴者も少なくなかったようです。

著名な料理研究家のA氏(仮名)は、「食と同じように、娯楽にも健全な楽しみ方があるべきです。ギャンブルにのめり込みすぎることなく、節度を持って楽しむことが大切です」と語っています。

カジノで遊ぶ人々のイメージカジノで遊ぶ人々のイメージ

視聴者の反応は?

ネット上では、「ギャンブルを笑いのネタにするのは不適切」「金額の大小に関わらず、ギャンブル依存症の危険性を軽視している」といった批判的な意見も出ています。一方で、「ただのバラエティ番組での話。深刻に考えすぎ」という意見もあり、賛否両論となっています。

芸人、そしてテレビ局の責任

今回の件は、芸人自身のギャンブルに対する意識だけでなく、それを面白おかしく放送するテレビ局側の責任も問われていると言えるでしょう。 視聴者、特に若い世代への影響を考慮し、より慎重な番組作りが求められます。 エンターテイメントの世界で活躍する者として、社会的な責任を改めて認識する必要があるのではないでしょうか。

B大学社会学教授のC氏(仮名)は、「テレビ番組は娯楽を提供するだけでなく、社会に影響を与える力を持っています。ギャンブルのようなセンシティブなテーマを扱う際には、その影響力を十分に考慮する必要があります」と指摘しています。

今回の千鳥の韓国カジノ話は、芸人のギャンブル観、そしてテレビ局の番組制作のあり方について、改めて考えさせられる出来事となりました。