高校生と建設作業員、連携プレーで中学生救出!宇都宮市で起きた交通事故の感動秘話

宇都宮市で起きた交通事故現場で、高校生と建設作業員の連携プレーにより、軽自動車の下敷きになった中学生が無事救出されました。咄嗟の判断と協力の精神が、尊い命を救った感動のストーリーをご紹介します。

事故発生!中学生が軽自動車の下敷きに

2022年12月12日朝、宇都宮市材木町。通勤途中の沼尾照男さん(64)が目撃したのは、軽自動車と自転車の衝突事故。自転車に乗っていた中学生が、なんと車の下敷きになっていたのです。意識はあるものの、動けない中学生。顔は青ざめ、苦痛に泣き叫ぶ姿は、見ているだけで胸が締め付けられるようでした。

救出された中学生と感謝状贈呈の様子救出された中学生と感謝状贈呈の様子

高校生の冷静な対応!119番通報と中学生への声かけ

まさにその時、登校中の作新学院高校の生徒3人、飯塚羚聖さん(16)、穐谷晴さん(16)、青柳翔汰さん(16)が事故現場に遭遇しました。彼らはすぐさま行動を開始。119番通報、警察への連絡、そして、ショック状態の運転手の女性への対応と、役割分担して冷静に動きました。

飯塚さんは、恐怖と痛みでパニックになっている中学生に寄り添い、「落ち着いて」と優しく声をかけ続けました。咄嗟の状況で、人命救助の第一歩を踏み出した彼らの勇気と行動力に感服です。

10人の高校生が車を持ち上げようとするも…

事故現場には、3人の呼びかけで駆けつけた他の生徒たちも含め、10人ほどの高校生が集まりました。「せーの!」というかけ声とともに、力を合わせて車を持ち上げようと試みます。しかし、車は重く、びくともしません。絶望的な状況に、誰もが途方に暮れていました。

救出に協力した高校生たち救出に協力した高校生たち

建設作業員の登場!熟練の技で救出劇を成功へ導く

そこに現れたのが、近くの建設現場で作業をしていた石川治さん(64)と斎藤秀男さん(56)でした。重い資材の扱いに慣れている石川さんは、状況を瞬時に把握。斎藤さんに角材を持ってこさせ、テコの原理を利用して車を持ち上げるという機転を利かせました。その隙に、斎藤さんが中学生を車の下から救出。発生から10分以上が経過していましたが、ついに救出は成功したのです。

連携プレーが生んだ奇跡!地域社会の温かさを感じる救出劇

高校生たちの迅速な対応、建設作業員の熟練の技、そして、多くの人の協力。まさに連携プレーが生んだ奇跡と言えるでしょう。今回の救出劇は、地域社会の温かさ、そして、人命救助における協力の大切さを改めて私たちに教えてくれました。宇都宮市西消防署は、沼尾さん、石川さん、斎藤さんの3人に感謝状を贈呈。この勇気ある行動は、多くの人々の心に深く刻まれることでしょう。

最後に

この記事を読んで、あなたも地域社会への貢献について考えてみませんか? jp24h.comでは、他にも様々な社会貢献活動や地域ニュースをご紹介しています。ぜひご覧ください。