橋本愛、映画『早乙女カナコの場合は』で恋愛映画初挑戦!10年の恋模様と女性の生き方をリアルに描く

映画『早乙女カナコの場合は』で主演を務める橋本愛さん。原作は柚木麻子さんの小説『早稲女、女、男』。10年に及ぶ恋愛模様を中心に、女性の生き方や人間関係を描いた本作で、橋本さんは恋愛映画に初挑戦。「すごく新鮮でした」と語る彼女の魅力に迫ります。

上京した女性の10年:恋、仕事、友情、そして自分探し

地方から上京し、夢と希望に胸を膨らませる早乙女カナコ(橋本愛)。大学入学式で脚本家を目指す長津田(中川大志)と出会い、恋に落ちる。破天荒な長津田に惹かれるカナコだが、二人の気持ちは徐々にすれ違っていく。そんな中、カナコは大手出版社勤務の先輩・吉沢(中村蒼)から告白され、長津田も女子大生の麻衣子(山田杏奈)と親密な関係になっていく。
alt 橋本愛が演じる早乙女カナコ。上京した女性の10年間の恋愛模様を描く。alt 橋本愛が演じる早乙女カナコ。上京した女性の10年間の恋愛模様を描く。

恋愛映画初挑戦!橋本愛の新境地

これまで恋愛映画のイメージがあまりなかった橋本さん。本作への出演は、彼女にとって新たな挑戦となった。「ラブストーリーはあまり見る方ではないんです。本作も王道とは少し違いますが、私にとって恋愛映画はほぼ初めてだったので、新鮮な気持ちで臨めました。人を好きになる気持ちや、誰かと一緒に生きていくことは、私自身の人生においても大切なテーマ。恋愛を通して、それぞれの個性や人間性が浮かび上がってくる様子がとても興味深かったです」。

個性豊かな女性キャラクターたちの魅力

本作には、カナコの他に、大学デビューで華やかな世界に飛び込む麻衣子、吉沢の元婚約者で堅実な生き方を選ぶ亜依子(臼田あさ美)など、様々なタイプの女性が登場する。「どのキャラクターも魅力的で、それぞれに共感できる部分がありました。計算高い亜依子とは違うし、天真爛漫な麻衣子のような振る舞いもできません。やはり一番共感したのはカナコですが、麻衣子が”女の子らしくしなきゃ”という固定観念から解放されていく姿は応援したくなりました」。

揺れ動く恋心と人間模様

カナコが恋する長津田は、バイク好きで自由奔放な脚本家志望。クリエイティブな才能を持つ一方で、大学では留年を繰り返し、恋愛では優柔不断な一面も。「長津田のようなタイプの男性は、私は好きにならないかもしれません(笑)。でも、彼には人を惹きつける魅力がある。彼なりの悩みや葛藤を支えていけるかと言われたら、自分自身も精一杯で難しいかもしれません。中川さんとは初共演でしたが、とても頼もしい方でした。監督と積極的に意見交換をしている姿が印象的で、私は意見を言うのに勇気がいるタイプなので、すごいなと思いました」。

橋本愛の恋愛観とは?

「恋愛映画のオファーがこれまでなかったのは、もしかしたら私が恋愛に重きを置いていないように見えたからかもしれません(笑)。それに、恋をしている顔をカメラで撮られるのは少し恥ずかしいですね」。そう照れくさそうに笑う橋本さん。等身大の女性を演じる彼女の演技に注目が集まる。映画『早乙女カナコの場合は』は3月14日公開。