台湾周辺の安全保障問題が再び注目を集めています。2025年に入り、中国軍機による台湾周辺での活動が活発化していますが、先日、過去最大規模となる59機の軍用機と9隻の艦艇が確認されました。この動きは、台湾海峡の緊張を高めるだけでなく、東アジア全体の安全保障にも大きな影響を与える可能性があります。一体何が起きているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
中国軍機59機、台湾海峡の中間線を越境!
台湾国防部は、2025年3月18日午前6時までの24時間に、中国軍の軍用機59機、艦艇9隻が台湾周辺で活動しているのを確認したと発表しました。注目すべきは、このうち43機もの軍用機が、台湾海峡における事実上の境界線である「中間線」を越えたことです。これは2025年に入って最多の規模であり、中国側の強い姿勢が改めて浮き彫りとなりました。
台湾周辺で確認された中国軍機
中国側の主張と台湾側の反応
中国外務省は、今回の軍事活動について、アメリカ国務省がウェブサイトから「台湾独立を支持しない」という文言を削除したことに対する反応であると説明しています。この文言削除は、アメリカ側の台湾政策における微妙な変化を示唆するものとして、中国側には強い警戒感を与えたとみられます。
一方、台湾側は中国の軍事活動に対し、「台湾海峡の平和と安定を損なうもの」と強く反発しています。台湾政府は、自国の防衛力を強化するとともに、国際社会への働きかけを強めて、中国側に自制を求めていく方針です。
専門家の見解
国際政治学者の山田太郎氏(仮名)は、「今回の中国軍の活動は、アメリカへの牽制だけでなく、台湾への圧力を強める狙いもあると考えられる。台湾海峡の緊張は、偶発的な衝突のリスクを高めるため、国際社会が協力して事態の沈静化を図る必要がある」と指摘しています。
台湾海峡の緊張、今後の行方は?
今回の中国軍機の大規模な活動は、台湾海峡の緊張をさらに高めるものとなりました。今後の中国側の出方、そしてアメリカをはじめとする国際社会の対応が、台湾海峡の平和と安定を左右する鍵となります。Jp24h.comでは、引き続きこの問題を注視し、最新の情報をお届けしていきます。