『キャスター』視聴率急落!永野芽郁報道だけじゃない、制作側の「余計な編集」が敗因か

TBS系日曜劇場『キャスター』は、主演に阿部寛を迎え、民放テレビ報道局の内幕を描く社会派ドラマとして、今期のドラマの中でも特に注目を集めていた話題作だ。初回放送では世帯視聴率14.2%、個人視聴率8.7%という、今期放送された連続ドラマの中で最高のスタートダッシュを切った。しかし、その後の展開は期待に反し、最新の第8話ではついに世帯視聴率9.5%、個人視聴率5.6%と2桁台から陥落する事態となった。この視聴率低迷の背景には、主要キャストの一人である永野芽郁さんに持ち上がったスキャンダル報道が大きく影響しているという見方が強い。一方で、ドラマ自体の内容や、それに起因する制作側の対応にも問題があるのではないかとの声も上がっている。

視聴率低迷の現実と永野芽郁スキャンダルの影響

6月1日に放送された第8話で、ついに世帯視聴率が10%を下回った『キャスター』。この数字の落ち込みについて、“敗因”として最も広く噂されているのが、永野芽郁さんの共演者との二股不倫報道の影響だ。この報道は、ドラマ第2話の放送から間もない4月24日発売の『週刊文春』によって第一弾が報じられた。報道後、永野さんは出演する全てのCM契約が終了、さらには出演が内定していたというNHK大河ドラマからの降板も報じられるなど、事実上の「休業状態」に近い状況に追い込まれた。報道直後から数話は視聴率が横ばいで10%台をなんとか保ち続けていたものの、今回の2桁割れは、スキャンダルを知った一部の視聴者が、永野さんに対するネガティブな感情からドラマの継続視聴をやめてしまった可能性を示唆していると、複数の芸能記者は指摘する。

「ドラマ自体が面白くない」という厳しい評価も

しかし、視聴率低迷の原因は永野さんのスキャンダルだけではないという意見も根強く存在する。インターネット上の反応を見ると、永野さんの問題とは関係なく、ドラマそのものの内容に疑問を呈する声が多く見られる。「キャスターたしかに永野芽郁問題もあるんだろうけどそもそもそんなにおもしろくないかも」「永野芽郁抜きにして脚本がマイファミリーの序盤にすら劣る この先が気になる作りになってない」「TBSの日曜ドラマ「キャスター」、びっくりするほど面白くないんだが。永野芽郁関係なく、どうした?TBS?て感じ」といった手厳しい投稿がSNSなどに散見され、脚本や演出など、ドラマそのもののクオリティに原因を求める視聴者も少なくないことがうかがえる。

指摘される「不自然な編集」の問題

こうした手厳しい評価の背景には、制作側の「無理な編集」が行われている可能性が高いと指摘するのは、ある芸能ジャーナリストだ。例えば、永野さんの熱愛相手として報じられた、ドラマでAD役を演じる共演者キム・ムジュンさん。報道後、第5話と第6話では彼の出演シーンが完全にカットされ、クレジットにも名前がなかった。その後、第7話と第8話ではエキストラレベルの短い登場にとどまっている。

『キャスター』出演者で二股不倫報道の永野芽郁さんとキム・ムジュンさん(写真:本人インスタグラムより)『キャスター』出演者で二股不倫報道の永野芽郁さんとキム・ムジュンさん(写真:本人インスタグラムより)

特に第8話では、山火事現場での取材という危険を伴う重要なシーンに、通常は経験豊富な主力のADが担当すべきところを「アルバイトの女性AD」が向かうという描写があったが、これは報道現場の常識からかけ離れた極めて不自然な展開として話題になった。これは、永野さんとキムさんを同一画面に映さないようにするため、あるいは世間からのネガティブな視線(いわゆる“アレルギー”)を避けるために、制作側が意図的に出演シーンを減らしたり、編集でカットしたりしている可能性を示唆している。

過剰な修正が作品の魅力を損なう可能性

このように、共演者との関係性を考慮して、キムさんだけでなく、永野さん自身の出演シーンも不自然な形で削られている可能性がある。本来の脚本で意図されていた二人の関係性や、それを通じて描かれるストーリー展開が歪められてしまうことで、ドラマ本来の魅力や説得力が損なわれてしまうことは避けられない。視聴者からの批判を恐れるあまり、作品の根幹に関わるような過剰な修正を施したことが、かえってドラマ全体のクオリティを低下させ、視聴率低迷に繋がっているのかもしれないという見方もある。

それでも永野芽郁には集客力がある?

しかし、そもそも永野さんには、たとえスキャンダル報道があったとしても、作品をヒットさせるだけの集客力は依然としてある、という指摘も根強い。その根拠として挙げられるのが、彼女が主演を務めた映画『かくかくしかじか』のヒットだ。この映画は、5月26日時点で観客動員数30万人、興行収入4億480万円を突破しており、好調な成績を収めている。もちろん、入場料を払って観に行く映画と、無料で手軽に見られるテレビドラマでは視聴者層や視聴動機が異なるとはいえ、「永野芽郁が出ているから見ない」という単純な図式にはならないことを証明した事例と言えるだろう。このことから、もしドラマの視聴率低迷が永野さんのスキャンダル“だけ”に起因するものでないならば、やはりTBSによる「余計な編集」が視聴者離れを招いた可能性が高い、と見る向きも多い。

結論:複雑な要因が絡み合う視聴率低迷

総括すると、TBS日曜劇場『キャスター』の視聴率低迷は、主演級キャストである永野芽郁さんのスキャンダル報道が大きな影響を与えていることは間違いないだろう。しかし、それに加えて、インターネット上で見られるドラマそのものへの厳しい評価や、スキャンダルを回避しようとするあまり制作側が施したと見られる「不自然な編集」が、複合的に絡み合って視聴者の離脱を招いている可能性が高い。特に、過剰な編集が作品本来の魅力を損ねているという指摘は説得力を持つ。残すところあとわずかとなった放送回で、制作側がこれまでの批判をどのように受け止め、物語がどのようにクライマックスを迎えるのか、今後の展開が注目される。
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【出典】Yahoo!ニュース