重岡謙作、極道トラブルで九死に一生 親友の決死の行動と衝撃の真実

お笑いコンビ、ラフ・コントロールの重岡謙作氏が、自身の過去に経験した壮絶な「ヒトコワ(人間の怖さ)」体験について語り、注目を集めています。11日に更新されたお笑い芸人・好井まさお氏のYouTubeチャンネル「好井まさおの怪談を浴びる会」にゲストとして登場した重岡氏は、その「ケンカ最強芸人」とも呼ばれる若き日の武勇伝、そして極道との生死を分ける遭遇について詳細に語りました。このエピソードは、多くの聴衆を震撼させています。

お笑い芸人 好井まさお。自身のYouTubeチャンネルで重岡謙作の極道トラブル体験を聞くお笑い芸人 好井まさお。自身のYouTubeチャンネルで重岡謙作の極道トラブル体験を聞く

喧嘩最強芸人と呼ばれるまでの道のり

重岡氏の「武闘派」としてのルーツは幼少期に遡ります。4人兄弟の末っ子である重岡氏は、保育園の頃から兄たちによって筋力トレーニングを課せられていたと振り返ります。「小さいうちから『喧嘩に強くなれ』という育てられ方をした」と語る氏は、園児でありながら1日に腹筋50回、腕立て伏せ100回という大人顔負けのノルマをこなしていたといいます。その鍛え上げられた体と精神力は、幼い頃から将来の片鱗を見せていました。

成長するにつれて、その力はさらに磨かれました。中学生時代には、近隣の様々な学校へ「遠征」し、各校の番長に次々と挑み勝利を収めたという驚異的な武勇伝を持ちます。そして、その「戦利品」として相手の帽子の校章を集めていたというエピソードは、当時の重岡氏がどれほどの存在であったかを物語っています。若くしてアウトローたちの間で知られる存在となっていきました。

17歳での「更生」と潜伏期間

数々の紆余曲折を経て、重岡氏は17歳で更生することを決意したと話します。しかし、既にアウトローの世界で名を知られていたため、無用な争いに巻き込まれることを避ける必要がありました。そこで氏は、自身の過去を隠すため、髪型を真ん中分けにし、真面目な服装を心がけるなど、徹底的に地味な外見を装っていたと振り返ります。順調に更生の道を歩み、平穏な生活を送ろうとしていました。

結婚式二次会での血闘

重岡氏が20歳のある日、人生が大きく変わる出来事が起こります。友人の結婚式二次会に出席した後、店を出て階段を降りていた際に、衝撃的な光景を目にします。友人が、本職の極道3人に一方的に殴りつけられていたのです。原因は些細なこと(おそらく肩がぶつかった程度)だったと推測されますが、友人2人は無残にもボコボコにされていました。

その様子を見た重岡氏は、いても立ってもいられず、止めに入りました。「ちょっと、やめてください。僕の友達なんで」と声をかけた氏に対し、極道たちは一斉に襲いかかってきました。その瞬間、頭に血がのぼった重岡氏は、鍛え抜かれた力で3人を瞬く間に成敗してしまいます。

大物との遭遇、そして親友の犠牲

激しい喧嘩が終わった後、アドレナリンが出て高揚していた重岡氏の前に、新たな人物が現れます。倒れている3人に「おい?どうした?」と声をかけたその男性は、いかにもその筋の人間の雰囲気で、当時40代くらいに見えました。男性が倒れている3人の知り合いであることを見て取った重岡氏は、まだ興奮冷めやらぬまま「おっさん、関係ねえだろ?どっか行けコラ!」と乱暴な言葉を浴びせてしまいます。

その瞬間、驚くべきことに倒れていたはずの3人が立ち上がり、「誰に言うとんじゃ!コラ!」と凄んできました。その場で、目の前の男性が尋常ではない人物であることを悟った重岡氏でしたが、もう後に引けません。「知らんわ!向こう行け!関係ねえだろうが!」とさらに啖呵を切りました。すると、男性は「そいつ連れて行け」と部下に指示します。重岡氏が連れて行かれそうになった、まさにその時、隣の中学校で一番喧嘩が強かった親友が現れました。親友はその男性を知っていたようで、「待ってください!」と叫びます。

親友は男性に必死に哀願し、重岡氏の身代わりとして自分が男性の車に乗り込んでいってしまったのです。重岡氏はその場で呆然と立ち尽くすしかありませんでした。

九死に一生、衝撃の真実

30分ほどして、車に乗って行ったはずの親友が意外にも早く帰ってきました。事情が理解できない重岡氏が理由を尋ねると、親友はただ「まあまあ。大丈夫、大丈夫。もう話は終わったから」と答えるのみ。狐につままれたような気持のまま、重岡氏は親友と再び飲み直したといいます。

しかし、後日、衝撃の事実が判明します。例の男性は、その筋の世界では誰もが知る超大物であったということ。そしてさらに恐ろしいことに、その大物が重岡氏を必死に探し回っているという情報まで耳にしたのです。重岡氏は「もう終わった」と覚悟し、どうせ命がなくなるならと、せめて一矢報いようと必死に武器を集め始めました。大物への襲撃計画を立てていた最中、親友から慌てた様子の電話がかかってきます。

親友は電話口で「よかった!間に合った!絶対行くな!」と叫びました。大物が重岡氏を探していた真の理由は、敵討ちではなく、スカウトのためだったというのです。「あんな元気のいい若いやつは、ここ何十年で見たことがない!絶対にうちの組に入れるぞ!」と、その才能を見込んで組織に入れようとしていたとのこと。「だから、絶対行くな。行ったら絶対に断れないって…」という親友の言葉を聞き、重岡氏は「あー助かった!」と心底安堵したと述懐しています。

電話がもう少し遅れていたら、事情を知らずに襲撃に向かい、故人となっていた可能性が高いと語る重岡氏。親友の決死の行動と、相手方のまさかの思惑によって、まさに九死に一生を得たという壮絶な過去を振り返りました。


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